Date: 3月 1st, 2010
Cate: Noise Control/Noise Design
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Noise Control/Noise Designという手法(その12)

清潔感あふれる葉──、まっさきに思い浮かぶのは、朝露にぬれた葉だ。
朝露が、葉の表面の汚れを洗い流した状態。
そして水滴が葉の上にとどまっている状態。

手は、人間の部位の中で、最も汚れているところだときいている。指先は、さらによごれやすいところだろう。
その指先で、タッチスクリーンにふれる。清潔感の喪失だ。
清潔感が喪失したからといって、文字情報が変質してしまうわけではない。
たとえば「私」という表現が、「僕」や「俺」、「ボク」や「オレ」に変ってしまうことはない。

とはいうものの、指の脂や指紋などによって、べとべとに汚れたディスプレイで読むのと、
清潔感がつねに保たれているディスプレイで読むのとでは、
読みやすさにわずかの差は生れるだろうし、紙の色や質感によって、本の印象が変わるのと同じように、
電子デヴァイスにおいても、なんらかの印象の変化はある。

指先を、タッチスクリーンを、清潔に戻してくれる身近なものといえば、やはり「水」だろう。こう考えたときに、葉の上にとどまっている水滴が、ふたたび浮んでくる。

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