Date: 2月 25th, 2010
Cate: 真空管アンプ
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真空管アンプの存在(その60)

モーツァルトの最後の作品、K.626には、ある種の官能性が感じられる演奏に出逢うときがある。

そういう官能性が希薄な演奏も、また多い。
どちらが優れた演奏なのかは、ここでは語らないが、
私個人としては、官能性が希薄な演奏には惹かれない傾向がある。

官能性といっても、この曲の性格からして、みょうにべとついていては困る。
官能性のうちに、清潔感がなくてはならない、とも思う。

薄汚れてしまっている官能性も困るが、消毒しすぎてしまっては、おわりだ。
ただ、この官能性は、演奏だけの問題にとどまらず、アンプの性格によっても変ってくる。

アンプによっては、官能性をきれいさっぱり洗い流してしまうものがある。

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