真空管アンプの存在(その61)
昨夜の(その60)を書きながら、タイトルは、
「Noise Control/Noise Designという手法」に変更しようかと迷った。
通常、ブログを書く時は、タイトルを書いて本文を書き始める。
新しいテーマのときは、その逆もあって、本文を書いている途中、書き終えたあとに、
タイトルを考え、つける。
続き物を書いているのに、途中でタイトルを変えることはないにもかかわらず、
昨夜は、どっちにしようかと迷ったし、
あえてほぼ同じ本文を2本書き、それぞれのタイトルをつけて、
最後の数行のみを変えるということも、ちらっと考えた。
モーツァルトのレクィエムにただよう、ある種の官能性を、オーディオ側でなくしてしまうのは、
やはり「ノイズ」とのかかわりのあることだと、書きながら思っていたからだ。
この項(その60)も、その意味では、境界が曖昧なところがある。
真空管アンプ(もちろんよくできたモノにかぎる)の良さ、
そのなかでも、ウェスターン・エレクトリックの真空管(もちろんすべてのモノではない)の独得の味わい、
これらは、ノイズと深く関わっている、と、ここ数年考えるようになってきた。
だから、高S/N比を実現するために、安易にノイズを打ち消すことは、避けるべきこと、と言い切ってしまおう。
長島先生が、ノイズの打消し手法について否定的だったのも、同じ理由からで、まちがいないはずだ。