Date: 2月 24th, 2010
Cate: Noise Control/Noise Design
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Noise Control/Noise Designという手法(その4)

それまでは、ノイズは、オーディオにとっていわば「悪」であり、
徹底的に減らしていくべきものであり、
できることなら完全になくしてしまうべきものである、と考えていたことがある。

マークレビンソンのLNP2は、Low Noise Pre-amplifier の頭文字をとっているくらいだし、
S/N比を高くしていくことが、夾雑物を取り除き、音をクリアーにしてくれる。

けれど、現実は、そう短絡的にはできていない。
井上先生は、ある時期から、ノイズを完全に取り除くことは不可能だから、
うまくつきあうことが必要になってくる、と口にされるようになっていた。
オーディオをとりまく環境は、ノイズが増える一方である。
まず種類の増えているし、総量も増えている。
オーディオ機器の内部にもノイズ源となる箇所があるくらいだ。

それでも、基本は、物理的なS/N比を高め、聴感上のS/N比も良くしていく──、
このことは決して間違いではない。でも、それだけではないことを、
まず知らされたのは、2002年に読んだある記事だった。

記事のタイトルは「『雑音』を加えて人工内耳の性能アップ」。

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