Noise Control/Noise Designという手法(その3)
ノイズは、音の記憶に関係しているかもしれない、とTwitterにつぶやいたのが、2月5日。
数時間後、私がフォローしている方が、由紀さおりの「夜明けのスキャット」のことを書かれていた。
そのなかに、「ゲルマニウム(ラジオ)でなければ復調できない類の記憶」とあった。
なぜゲルマニウムラジオでなければならないのかは、ゲルマニウムラジオのノイズが、
その方の記憶と結びついているからではないだろうか。
ノスタルジックな意味では、鉱石ラジオと表現したくなるし、
ずっと昔、キットで入手したAMラジオのキットはゲルマニウムトランジスターが使われていた。
なので個人的にはゲルマニウムラジオというより、鉱石ラジオといいたくなる。
電源を必要としない鉱石ラジオと電源を必要とする一般的なラジオとでは、
ノイズの質、出方、あり方は異るし、ゲルマニウムトランジスターとシリコントランジスターとでも違う。
生れてきた時代、育った環境によって、耳に馴染んでいるノイズは、人それぞれだろう。
同じ人でも、時の流れとともに、耳にするノイズは変化している。
心に流れているノイズも、変化しているはずだ。
ノイズが、音の記憶とどういうふうに関係しているのかは、正直のところ、わからない。
でも直感的にそう感じている。
それに私と同じように感じている方がおられたわけだ。
そのかたは、私の書いたものを読まれていないはずなので、まったくの偶然である。
だから、間違っていないと確信している、
「ノイズは音の記憶に関係している」と。