妄想組合せの楽しみ(その49・続×五 番外)
ステレオサウンド 185号のベストバイにて、
黛さんがウエスギのU·BROS2011Pのフォノイコライザーについて書かれている。
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特にフォノイコライザーは秀逸。鋭すぎず、柔らかすぎることもない中庸を得た音で、空間感もよく表現されている。音には勢いがあり、活き活きとしていて、棚の奥に仕舞い込んであるアナログLPレコードのコレクションをあらためて聴き直したくなるほど蠱惑的な音だ。ヴォーカルの潤いが出色!
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U·BROS2011Pを購入対象と考える人は、ある年齢以上の人が多いと思う。
560000円のコントロールアンプを購入できる経済力のある人でも、
20代の若い世代の人が欲しくなるアンプとは思えない。
いくつものコントロールアンプを自分のモノとして使ってきた人こそが、
購入対象として考えるのが、U·BROS2011Pではないだろうか。
そういう人ならばアナログディスクもコレクションも充実していよう。
U·BROS2011Pはフォノイコライザーの音がいいことは、わかった。
だが50万円前後のアナログプレーヤー、
それも日本のモノとなると、これもいつのまにかこんな状況になっていたのかと驚く。
ステレオサウンド 185号のベストバイに選ばれている国産プレーヤーは、
テクダスのAir Force One、
オーディオノートのGINGA 2012、
ラックスのPD171だけである。
Air Force OneとGINGA 2012は600万円をこえる。
PD171だけが条件に合う、ただひとつの国産プレーヤーとなる。
あくまでもステレオサウンド 185号を参考にしているから、
こうなってしまうが、あれこれ調べても結果は大きくは違わないはず。