Date: 2月 10th, 2010
Cate: サイズ
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サイズ考(その65・補足)

サイズ考(その64)に、mr.Jさんからコメントをいただいた。
返事が長くなると思い、コメント欄ではなく、こちらに書くことにした。

ネットワークをスピーカー・エンクロージュアからとりはずし、パワーアンプの間近に置くと、
電源トランスという「金属の塊」が近づくことになる。
たいていの場合、トランスは鉄と銅のかたまりだから、その金属の塊は磁性体の塊でもある。

コイル(この場合、空芯型)を取りつけるさいに、安易にコイルの上下を板で挟み込み、
その2枚の板の中心、(つまりコイルの中心)に金属ビスを通して、
メインの基盤(板)に固定すると、金属ビスが磁性体であれば、コイルの値が増える。

つまり鉄芯入りのコイルと同じことになるからだ。
ならば非磁性体の金属ビスならば問題が無いかというと、
そうでもなく、今度は反対にコイルのインダクタンス値が小さくなる。

コイルは、そのくらい周囲の影響を受けやすく、同時にまわりに影響も与えている。
だから複数のコイルがある場合、通常、コイルの向きは90度変えて配置するのが、まず基本である。

そういう性質をもつコイルだけに、コメントにもあるように、パワーアンプからの漏洩磁束の影響を受けやすい。
ただ、これもケース・バイ・ケースでもある。

1 Comment

  1. mr.Jmr.J  
    2月 11th, 2010
    REPLY))

  2. 宮崎さん、コメントがあまり長くなるといけないので、
    詳しくは書かなかったのですが、
    ご返事で補足いただき有難う御座ます。
    さらに加えると、
    金属というと、トランスだけでなく、
    アンプのケースが、実は大きな障壁なんです。
    なにせ面積が広く、
    ネットワークの漏れ磁束に対して壁のように立ちはだかる。
    しかも振動しているので、時間遅れの反作用が出てきます。
    国産アンプの多くは鉄板、
    海外製高級アンプにははアルミが使われています。

    1F

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