Date: 8月 10th, 2013
Cate: 音の良さ
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音の良さとは(好みの音、嫌いな音・その2)

私の目の前で、かつては嫌いだったグリーンピースをおいしそうに頬張る元同僚を見ながら、
私が考えていたのは、やはりオーディオのこと、音のことだった。

人の感覚の中で、味覚がもっとも早い時期から好みが生まれてくるのではないだろうか。
私は、こういうことを専門的に勉強しているわけではないので、
あくまでも私自身の経験、それに周りの人たちを眺めて感じていることだけにすぎないのだが、
味覚と同時か、その次にくるのが嗅覚であり、
聴覚に関しては、つまり音の好みということに関して当人が目覚めるのは、最後になるのではないだろうか。
もしくは、食べ物の好き嫌いはあっても、音に関しては、意識していない、特にない、という人もいる気がする。

食事は基本的には一日三回、毎日摂る。
生れたばかりのころは母乳で育ち、離乳食を経て、
親と同じものを少しずつ食べるようになっていく。

どこまで真実なのかは私にはわからないけれど、
味覚で最初に目覚めるのは甘さを感じるところだと何かの本で読んだことがある。
だから小さいうちは、甘いものを欲するのだ、と。

子供の頃は好き嫌いがある。
好き嫌いが激しい子供もいる。
私も好き嫌いは激しい方だった。

だからといって、この時期に好きなものばかりを口にしていたら、
味覚の好き嫌いはひどく偏ってしまうのかもしれない。

親が適度に、うまく味の領域を広げるようにしてくれないと、いびつな味覚となってしまうのだろうか。

元同僚が頭を事故で打ち、それ以前は食べられなかったグリーンピースをおいしそうに食べ、
嫌いだったことすら忘れているのは、
味覚の記憶が、どの程度なのかはわからないけれどリセットされたと考えていいだろう。

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