Date: 2月 1st, 2010
Cate: 4343, JBL
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4343における52μFの存在(その16)

低音を基準にしてレベルコントロールを行なうということは、はっきりと意識していなくても、
ほとんどのひとが、そうしていることであり、このことが、たとえばサブウーファーの導入にあたって、
反対に、難しさになっていく気もする。

サブウーファーを導入したものの、うまく調整できず、結局は元のシステムに戻してしまったという話を、
直接・間接的に聞くことがあるし、インターネットでも、わりと見かけることである。

残念だと思う。良質な低音が鳴りはじめれば、いままで余裕をもって鳴っていたと思っていたのが、
どこか精いっぱいであったかのように、さらなる余裕をもって、伸びやかに響きが部屋に満ちていくのだから。

なぜサブウーファーの調整が難しい、と感じるのか。
それはメインスピーカーのレベルを基準として、サブウーファーのレベルを調整しようとするからではないだろうか。

土台となる低音(ウーファー)を基準とする調整方法に、知らず知らずのうちになれてしまっているのに、
なぜかサブウーファーの調整時には、そのことを忘れてしまいがちになっていないだろうか。
サブウーファーのレベルを基準として、メインスピーカーのレベルを調整してみる、という感覚を意識するだけで、
サブウーファーの使いこなしのコツのひとつだと、私は実感している。

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