Date: 2月 1st, 2010
Cate: 4343, JBL
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4343における52μFの存在(その15)

ステレオサウンド 51号で、JBLのマルゴリスは、レベル調整のやり方について語っている。

使うレコードは、もちろんよく知っているもの。それをモノーラルで再生すること、が第一。
だからスピーカーは、片チャンネルずつ鳴らし調整していくことになる。

4343の場合、3つあるレベルコントロールすべて絞り込むこと、が第二。
そして音楽を聴き、ウーファーとミッドバスのバランスをとる。次にミッドハイのレベルを、
最後にトゥイーターを調整していく。

もう片方の4343も、同様に調整したうえで、音像イメージがセンターに明確に定位するように、
左右のスピーカーのバランスをとることが、第三。

音像がセンターにぴしっとあった時点で、ステレオで鳴らし、
レコードを変えながら、微調整していくことが、第四のポイントである。

このやり方は、いうまでもなく、レベルコントロールをもつスピーカーシステムであれば、
なにもJBLのスピーカーシステムでなくても、有効な調整方法だと思う。
マルチアンプで組んでいるシステムの調整にも、もちろん有効だ。

このやり方でもわかるように、スピーカーシステムの基準は、低音(ウーファー)にある、ということ。
音楽のベーシックトーンは、低音であり、まず土台となる低音のレベルを決めたうえで、
その上に、中低音・中高音・高音を構築していくべきである。

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