Date: 3月 9th, 2013
Cate: ジャーナリズム,
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賞からの離脱(その22)

あのころはステレオサウンドを買ってきたら、
最初のページから読んでいた。
ステレオサウンド 43号で、だから最初に読んだのは「私はベストバイをこう考える」だった。

このときの選者は、井上卓也、上杉佳郎、岡俊雄、菅野沖彦、瀬川冬樹、山中敬三の六氏の他に、
テープデッキ部門だけ大塚晋二、三井啓の二氏が加わる。

「私はベストバイをこう考える」は五十音順に掲載されているから、
井上先生の「私はベストバイをこう考える」をまず読んだ。

ステレオサウンドのベストバイ・コンポーネントの特集は35号が最初で、43号は2回目。
35号と43号のあいだに41号が発売されていて、
この41号の特集は「世界の一流品」である。

この41号のあいだに出たことで、
井上先生は35号でのベストバイ・コンポーネントの選出と43号でのベストバイ・コンポーネントの選出とでは、
すこしばかり考え方を変えられていることがわかる。
     *
今回は、選出にあたり、ある程度の枠を設定して、本誌41号でおこなわれたコンポーネントの一流品と対比させることにした。
     *
こう書かれ「業務用途に開発された製品は、特別を除いて対象としない」、
「コンポーネントのジャンル別に、価格的なボーダーラインを設定して、一流品とベストバイを区分する」、
井上先生の「私はベストバイをこう考える」の見出しは
「家庭用として開発された製品から、多くのオーディオファンにとってベストバイたり得るものを選んだ」
とつけられている。

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