Date: 3月 4th, 2013
Cate: アナログディスク再生
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ダイレクトドライヴへの疑問(その11)

ステレオサウンド 48号の測定結果によれば、
ガラードの301のターンテーブル回転時の上下ブレが0.06mm、偏芯が0.05mm。
これは優秀な値である。
いまもガラードのターンテーブルが、301も含め401も、
古めかしいメカニズムという印象にも関わらず、いまも高い評価を保持しているのは、
ターンテーブル及び軸受けの強度、ターンテーブルの偏芯と上下ブレの測定結果と無関係ではないはず。

そしてEMTの930st。
上下ブレが0.03mm、偏芯が0.01mm。
ガラード・301よりもさらに優秀な値となっている。

国産のダイレクトドライヴのプレーヤーはどうなのかというと、
高価な機種が必ずしも強度があり、偏芯が少ないとは限らない。
上下ブレがいちばん大きいのは0.21mmというのがある。この機種の偏芯は0.1mm。
偏芯がいちばん大きいのは0.15mm、この機種の上下ブレは0.11mmと、
偏芯が大きいから上下ブレが大きい(上下ブレが大きいから偏芯が大きい)とは必ずしもいえない。

もちろんどちらも大きな機種もある。
上下ブレ0.2mm、偏芯0.14mmで、
この機種のターンテーブルのしなり・たわみは200g負荷時で0.26mmをすこしこえている。
この機種はローコストなプレーヤーではなく、単体のターンテーブルとして発売されている、
この当時としては高価な部類にはいる。

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