Archive for 11月, 2020

Date: 11月 5th, 2020
Cate: audio wednesday

audio wednesday終了のお知らせ

「audio wednesday (first decade)…」で触れているように、
喫茶茶会記がビル建て替えのため移転する。
喫茶茶会記のいまの場所での営業は年内いっぱいである。

なので、audio wednesdayも、12月2日の118回をもって、一旦終了となる。
2011年2月にスタートして、ほぼ十年。

今年の4月は、コロナ禍のため、中止した。
十年120回はできなかったけれど、よく続けられたなぁ、とおもっている。

喫茶茶会記の店主、福地さんの理解があっての十年といえる。

喫茶茶会記の移転先は、まだ決っていない。
そのため移転先でaudio wednesdayが行えるのかどうかは、
いまのところはっきしたことは何もいえない。

次の十年が始められるかもしれないし、
来月の118回で、ほんとうの終了となるのかもしれない。

Date: 11月 4th, 2020
Cate: audio wednesday

第118回audio wednesdayのお知らせ(Beethoven 250)

12月2日のaudio wednesdayのテーマは,Beethoven 250。
12月はベートーヴェンの誕生月だし、今年は生誕250年なので、Beethoven 250に決めた。

ベートーヴェンのみをかける。
ひたすらベートーヴェンのみを鳴らす。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 11月 4th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その31)

コロナ禍がなければ、今月下旬にはインターナショナルオーディオショウだった。
オーディオショウの各ブースでは、
オーディオ雑誌の編集部が取材で写真を撮っている。

オーディオマニアも写真を撮る。
スマートフォンが普及して、スマートフォンのカメラの性能向上にともない、
写真を撮る人は、十年前よりもずっと多くなっていることだろう。

こんなことを、いまごろ書いているのは、
iPhoneを8から12 Proに買い替えたからである。

iPhone 12 Proには、LiDAR(ライダー)スキャナーが搭載されている。
LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)は、
レーダーが電波を用いているのに対し、ライダーは光を用いている。

それで何が可能になるのか、なんとなくわかっていても、
実際にLiDAR対応のアプリをインストールして使ってみないことには、実感はわかない。

三つのアプリをインストールした。
その一つ、3d Scanner Appが、なかなか、というか、
使ってみて、すごい、と感じた。

iPhoneで、こんなことが可能なのか、と使ってみると、驚くはずだ。
iPhone 12 Proと3d Scanner Appがあれば、
手軽に短時間で、3Dスキャンが可能になる。

オモチャ程度だろう、と最初は思っていた。
やってみると、なかなかすごい。

これならば、オーディオショウで写真を撮るだけでなく、
3Dスキャンする人が、今年は現れていたはすだ。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: High Resolution

廃盤ならぬ廃配信

ハイレゾリューション音源は、
私の場合、もっぱらe-onkyoでの購入が主である。

一ヵ月ほど前から気になっていたことがある。
配信においては、いわゆる廃盤はないものだ、と思っていた。

ところが、どうもそうではない。
ジャズで、いくつかのアルバムを購入しようと思って検索してみたら、ヒットしない。
記憶では、確かにあった。

なのに、いまは存在しない。
私の記憶違いなのか……、と思ったが、
今日、クラシックでも、それがあるのに気づいた。

しかも、それは私が昨年購入したアルバムだから、確かにあった。
なのに、いまはどんなに検索してもヒットしない。

グレン・グールドの「インヴェンションとシンフォニア」である。
flacで、176.4kHz、24ビットでの配信だった。
それが、e-onkyoのラインナップからは消えている。

moraは、どうなのか、と思ってみたら、
「インヴェンションとシンフォニア」はある。
けれど、44.1kHz、24ビットのみだった。

moraにも、以前は176.4kHz、24ビットであった。

とにかく配信には、廃配信がある、ということだ。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その14)

明日(11月4日)のaudio wednesdayでは、
これまでの iPhone 8からiPhone 12 Proにかえての音出しも行う。

もちろんiPhone 8も持っていくので、
一曲のみではあるが、比較試聴も行う予定だ。

といっても、iPhone 8はほぼ三年使っている。
iPhone 12 Proは、一週間も経っていない。

使い込んだiPhoneと新品のiPhoneの比較ということもあるので、
厳密な比較試聴というわけではないが、参考にはなるはず。

ふり返ってみると、今年は、iPhoneをオーディオ機器として認識した一年ともいえる。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: 老い

老いとオーディオ(齢を実感するとき・その22)

その16)と(その17)で、「これでいいのだ」のことを書いた。

書いた後に、ふりかえって、20代のころの私は、
「これがいいのだ」だったなぁ、と思っていた。

もっといえば「これこそがいいのだ」でもあった。

たとえばアナログプレーヤー、
EMTの927Dstを買ったときは、まさに「これこそがいいのだ」だった。
私が買った927Dstは、後期のモデルとは少し違い、最初から927Dstである。

よく知られる927Dstは、アルミダイキャスト製デッキは、
927Astと共通だから、デッキ左端にあるクイックスタート・ストップのレバーのところに、
メクラ板で塞いでいる。

私が買ったモデルは、最初からこの穴がない。
それからデッキに、927Dstと刻印されていた。

そういうこともあって、「これこそがいいのだ」と思っていた。
その927Dstも、無職時代に二進も三進も行かなくなり、
他のオーディオ機器を含めて、手離すことになった。

いま思うのは、手離してたからこそ、「これでいいのだ」と思えるようになった、ということ。
あのまま使っていたら、「これこそがいいのだ」を追い求めてることを、
いまも続けていたことだろう。

「これこそがいいのだ」は、オーディオマニアとしてアリだ、と思う。
「これこそがいいのだ」を追求する時期が、あってこそのオーディオマニアだと思う。

それでも、「これこそがいいのだ」は度が過ぎると、いびつになっていくのではないのか。

とにかく若いころの「これこそがいいのだ」があっての、
いまの「これがいいのだ」の心境でもある。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: 映画

BORN TO BE BLUE

「CHET BAKER SINGS」のMQA-CDの発売が、なぜ遅れているのか、
その理由は知らない。
発売されるのをじっと待つしかないわけだが、
今日Amazon Prim Videoを眺めていたら、
「ブルーに生まれついて(BORN TO BE BLUE)」があるのに気づいて観ていた。

2016年の映画。
イーサン・ホークが、チェット・ベイカーを演じている。

Amazon Prim Videoでの公開は、3日以内に終了、とある。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: audio wednesday

第117回audio wednesdayのお知らせ(Bird 100)

明日(11月4日)のaudio wednesdayでは、
チェット・ベイカーの「CHET BAKER SINGS」のMQA-CDをかけるつもりでいた。

当初は9月2日発売予定で、9月のaudio wednesdayでかける予定だった。
けれど10月に発売延期。
11月のaudio wedneadayには間に合うな、と安心していたら、またも発売延期で、
今回も間に合わない。

12月は、Beethoven 250がテーマだから、
間に合ったとしても(間に合うはずなのだが)、かけない。

コーネッタで「CHET BAKER SINGS」のMQA-CDを、
喫茶茶会記で鳴らす機会はくるのだろうか。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: Pablo Casals, ディスク/ブック

カザルスのモーツァルト(その4)

指揮者パブロ・カザルスの演奏は、
録音は残っているけれど、映像はないものだ、と今日まで、そう思っていた。

残っていてもおかしくはないのだけれど、なんとなくそう思い込んでいた。
でも、残っていた。

YouTubeに“Casals at Marlboro”がある。
14分32秒の、さほど長くない動画だけれど、冒頭と最後のところで、
モーツァルトの「ハフナー」を指揮するカザルスが、数分とはいえみることができる。

「ハフナー」のときだから、1967年のマールボロ音楽祭だ。

とにかくカザルスの指揮する姿をはじめてみた。

Date: 11月 2nd, 2020
Cate: ちいさな結論

ちいさな結論(才能とは)

オーディオの才能とは、いったいどういうことなのか。
オーディオの才能の正体とは、なんなのか。

こんなことを、二十年ほど前から、ときおり考えていた。

別にオーディオの才能だけに限ったことではない。
たとえばスポーツ。
野球の才能とかサッカーの才能。

とにかく世の中には、さまざまな才能がある、ということになる。

あの人は野球の才能がある、とか、絵の才能がある、とか、
そんなことをいわれたりするけれど、
その才能そのもの正体については、ほとんど語られることはない。

それでも、○○の才能がある、という使われ方は、世の中に溢れている。

才能とは、多岐にわたるさまざまな能力(一つ一つはそう大きくはない)を、
ある目的のために統合化できる、ということだろう。

能力のネットワーク(システム)によって生み出されるものが、
才能の正体であり、
才能をのばす、ということは、そのネットワークを拡張していくということであり、
ハタチすぎればタダの人になってしまうということは、
ネットワークを維持するだけでせいいっぱいか、もしくは維持できなくなる、ということ。

オーディオの才能とは、その人が持っているいくつもの能力を、
どれだけオーディオのためにシステムとして構築できるかであり、
さまざまな変化に対応するということは、システムの再構築のはすだ。

こう考えていくと、スランプとは、再構築がうまくいっていない状態なのだろう。

Date: 11月 1st, 2020
Cate: 老い

老いとオーディオ(とステレオサウンド・その11)

組織の新陳代謝なんてことをいいながら、
新しい人をいれたところで、その人が、いわゆる替えの利く人であったならば、
新陳代謝なんてことは、期待しない方がいい。

替えの利かない〝有能〟な人をいれてこそ、新陳代謝は起こっていくもののはずだ。
けれど、替えの利かない〝有能〟な人は、そうそういるわけではない。

それにそういう人は、いつかふらっといなくなることだって、十分ある。

組織の維持のためには、替えの利く〝有能〟な人を集めた方がいいんだろう。
会社の経営者ならば、そう考えても不思議ではない。

もちろん替えの利かない〝有能〟な人と替えの利く〝有能〟な人、
どちらも雇えれば、それに越したことはないが、そうそううまくいくものではない。

替えの利かない〝有能〟な人だと思って雇ってみれば、
替えの利く〝有能〟な人だってこともあるし、
替えの利かない〝無能〟な人ということもあるだろう。

人を入れ替えただけでは、組織の新陳代謝は起こらない。
起らないから、老いていくだけなのだろう。