Archive for category テーマ

Date: 3月 1st, 2019
Cate: 広告

ホーン今昔物語(It’s JBL・その1)

ハーマンインターナショナルのウェブサイトに「It’s JBL」というページがある。
小野寺弘滋氏によるJBLの魅力を語るページといえる。

このページのことは、以前から知っていた。
最初の二本くらい読んでいて、その後は読んでいなかった。

今日、ここで取り上げたのは、
「It’s JBL」を私がどう読むのかを知りたい、という問い合せがあったからだ。

訊いてきた人(私から一世代くらい若い方)は、
一般的な雑誌広告やレビュー、広告記事よりJBLに対する興味が増すように感じる、とあった。

それはいいことだ、と思う。
訊いてきた人は、「この広告の連載」とも書いていた。

確かに「広告の連載」である。
書いている小野寺弘滋は、記事用の文章を書いているという意識かもしれないが、
JBLの輸入元のハーマンインターナショナルのサイト内にあって、
JBLの良さを伝えるのが目的の「It’s JBL」なのだから、広告である。

広告だから、ダメとか、そういうことではなく、
広告にしろ記事にしろ、ここ(ハーマンインターナショナルのサイト内)にあっては、
目的を果たしていないのではないか──、
と、その書かれている内容よりも先に思ってしまう。

ハーマンインターナショナルは、JBLの魅力、さらにはホーン型スピーカーの魅力を、
JBL、そしてホーン型スピーカーに関心のない人たちに訴えようとしているのだろう。

けれど、ハーマンインターナショナルのサイトにアクセスして、
「It’s JBL」の文章を、アップされるたびに読んでいる人は、
すでにJBL、ホーン型スピーカーを鳴らしている、もしくは関心のある人たちではないのか。

JBLの4343が売れに売れていたころから、アンチJBL派の人たちはいた。
それ以前からいたし、いまもいる。
アンチホーンの人たちもずっと以前からいる。

意外に思われるだろうが、菅野先生もずっと以前はアンチホーン派だったのだ。

Date: 2月 28th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その54)

オーディオの想像力の欠如した耳は、ただただオーディオを消費・消耗させていくだけ。

Date: 2月 28th, 2019
Cate:

「大人の音」

「大人の音」というのは、Moto NAVIという雑誌の、
2019年4月号、特集記事のタイトルである。

Moto NAVIのことは今回初めて知った。
たまたま入った書店で目に入ってきたのが「大人の音」という文字だった。

Moto NAVIという雑誌名を見て、「大人の音」が何を意味しているのかはすぐにわかった。
バイクにまつわる音の特集である。

手にとってパラパラとページをめくって、
バイクの世界は「大人の音」が特集として組めるほどに、まだまだ健在なのに対し、
オーディオの世界はスピーカーから出てくる音ではなく、
オーディオにまつわる音としての「大人の音」は、なくなりつつある。

コントロールアンプのスイッチ、ボリュウムなどが電子スイッチ化され、
パワーアンプの電源スイッチもそうなりつつあるだけに、
オーディオ機器の操作にまつわる音は減っているだけでなく、楽しめる要素ではなくなりつつある。

寂しくなってきた、と感じる人、
特に何も感じない人、
どちらもいることだろう。

Date: 2月 28th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その53)

オーディオの想像力の欠如した耳は、客観的でないだけでなく主観的でもない。

Date: 2月 28th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その52)

オーディオの想像力の欠如した耳ほど、白黒つけたがる。

Date: 2月 28th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その51)

オーディオの想像力の欠如した耳は、「遊び心」を持っていないし、持てない。

Date: 2月 27th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その50)

オーディオの想像力の欠如した耳には、音への愛、音楽への愛はない。

Date: 2月 27th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その49)

オーディオの想像力の欠如した耳は、音楽の美を感じとれない(聴きとれない)耳のことだ。

Date: 2月 27th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その48)

オーディオの想像力の欠如した耳は、音の美を感じとれない(聴きとれない)耳のことだ。

Date: 2月 27th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その47)

オーディオの想像力の欠如した耳は、音ありき、ということすら忘れてしまうようだ。

Date: 2月 27th, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(その46)

オーディオの想像力の欠如した耳は、情報量、情報量とバカのひとつ憶えのようにくり返すだけ。

Date: 2月 27th, 2019
Cate: audio wednesday

第98回audio wednesdayのお知らせ(新月のaudio wednesday)

3月のaudio wednesdayは6日。
3月の新月は7日、1時5分である。

たいていaudio wednesdayは23時30分ぐらいまで音を鳴らしているから、
3月6日のaudio wednesdayは、かぎりなく新月に近い状態での音となる。

2016年8月のaudio wednesdayも、新月に近かったので、マーラーの交響曲だけを鳴らした。
今回は、2月のaudio wednesdayの続きとして、2018年にやり残したことがテーマだから、
マーラーだけ、とはならないが、最後の曲はマーラーの交響曲にすると決めている。

2月のaudio wednesdayで最後にかけたのは、
ジネット・ヌヴーのブラームスのヴァイオリン協奏曲(ライヴ録音)だった。

2月のaudio wednesdayに来てくれた人の心に、ヌヴーの演奏がどう響いたのか。
一人一人に確認したりはしなかったが、
少なくとも無反応ではなかった。

最後にかける曲が、そんなふうに鳴ってくれると、鳴らしているこちらとしては満足感がある。

2016年8月に、最後にかけたマーラーはジュリーニの九番だった。
何番にするのか、指揮者は誰なのか。
今回は、まだ決めていない。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時からです。

Date: 2月 26th, 2019
Cate: High Resolution

MQAのこと、オーディオ評論のこと

MQAについて、ほぼ全否定といえる内容のブログを書いている人、
その人の自己紹介欄には、オーディオ&ビジュアルライター/評論家、とある。

さらにこれまでの執筆履歴もある。
その人を,私はまったく知らなかったけれど、こうなるともうオーディオ評論家であり、
アマチュアではない、といえる。

といってもオーディオ評論家(職能家)ではない。
かといってオーディオ評論家(商売屋)かというと、
いまのところなんともいえない。

たった二本の記事を読んだだけの私の予感では、
その人はオーディオ評論家(職能家)にはならない(なれない)。

オーディオ評論家(商売屋)へとなっていくのか。

二本の記事を読んで感じたのは、薄っぺらだな、ということだった。
書いている内容の薄っぺらさ、ということではなく、
読んでいる人を勇気づけることのできない、という意味での薄っぺら、である。

別に、その人だけのことではない。
いまオーディオ評論家と名乗っている人たちの書く文章、もうすべてといっていい。
どれを読んでも、勇気づけられることは、まったくない。

しつこいくらい書いているが、私は「五味オーディオ教室」から始まっている。
そして1976年末からステレオサウンドを読みはじめた。

そういう私にとって、五味先生の文章、私が先生と呼ぶ人たちの文章は、
読むことで勇気づけられることがあった。

オーディオとパーソナルコンピューターが接近し出して、
PCオーディオとかネットワークオーディオとか、そんなふうに呼ばれる時代が来た。

コンピューターに詳しい人たちが、オーディオの世界に入ってくるであろう、と予想できた。
そうなってきている。

けれど、その人たちが新しい才能をひっさげて来ている、とは、いまのところ感じない。
薄っぺらさだけが、いまのところ感じている。

勇気づけられる──、
ということ読み手は求めなくなっているのか。

Date: 2月 25th, 2019
Cate: 映画

Alita: Battle Angel(その1)

「アリータ: バトル・エンジェル」を、IMAX 3Dで観た。
この映画は、マンガ「銃夢(がんむ)」が原作。

1990年代、「銃夢」が読みたくて掲載誌のビジネスジャンプを買っていた。
連載が終って数年後、ハリウッドで実写化されるというウワサがあった。

しばらくして、ジェームズ・キャメロンが手がける、というウワサも出てきた。
本当なのかな……、と疑っていたら、2000年だったか、発表になった。

けれどほとんど音沙汰なしだった。
立ち消えになったのか……、となかば諦めていた。

それが数年前に、ほんとうにやっていることがわかった。
そして昨年、予告編が見られるようになった。

まだ日本語字幕のついていない予告編を、iPadで見た。
期待外れかも……、と思うところもあった。

iPadだから、そんなに画面が大きいわけではない。
音はイヤフォンで聴いた。

それでも面白い映画は、そうやって見た予告編でも、観に行きたい、と思わせる。
「アリータ: バトル・エンジェル」は、そこまでの気持にはなれなかった。

なのに22日公開の映画を、三日後に観た。

二年前に「GHOST IN THE SHELL」が公開になった。
「GHOST IN THE SHELL」に関しても、インターネットでの予告編でがっかりしながらも、
IMAX 3Dで観た。

観て驚いた。
そのことがあったから、
今回も「GHOST IN THE SHELL」と同じように感じるのかも──、という期待をもっていた。

「アリータ: バトル・エンジェル」も観て驚いた。
その驚きは、「GHOST IN THE SHELL」よりも大きかった。

Date: 2月 25th, 2019
Cate: 映画

映画、ドラマでのオーディオの扱われ方(その5)

ミッドタウン日比谷の二階に、THE NORTH FACEの店舗がある。
今日、この店舗の前を通ったら、レジのところに意外なモノがあった。

こんなところに、こんなモノが! と多くの人が思うはずだ。
マッキントッシュのC22が、そこにあった。
飾られていたわけではなく、電源は入っていた。

店内には音楽が流れていたから、
C22はそのためのコントロールアンプである。

パワーアンプは見えなかったけれど、
スピーカーはタンノイのIIILZだった(グリルが多少違っていたけれど、そのはずだ)。

THE NORTH FACEのブランドイメージと、
これらのオーディオ機器とが、私のなかでは結びつかないだけに、
映画やドラマのなかに、意外なオーディオ機器が登場してくるのに近い感じを受けた。