Archive for category audio wednesday

Date: 8月 15th, 2015
Cate: audio wednesday

第56回audio sharing例会のお知らせ

9月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

テーマはまだ決めていません。
時間はこれまでと同じ、夜7時です。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 8月 3rd, 2015
Cate: audio wednesday

第55回audio sharing例会のお知らせ(組合せのこと)

今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

ステレオサウンド 88号の特集は組合せである。
タイトルは「最新コンポーネントによるサウンドデザイン24」となっている。

特集の巻頭に菅野先生が「オーディオコンポーネントにおけるサウンドデザインとは」を書かれている。
ただし、この文章の中に、サウンドデザインという単語は使われていない。

実際の組合せ記事の前に、倉持公一氏によるインタヴューが見開きで載っている。
そこで菅野先生は、サウンドデザインについて語られている。
     *
何と何を組み合わせても不都合がおきることもない……今日の機械そものが、そのようにつくられいてるのだから……。
 機械がそこまで進歩したことによって、「組合せ構成」は機械相互の問題というより、機械とそれをつかう個人の行きかたという問題になってきた。
 まず自分のためにもっとも好ましい装置をデザインする……。それに共感し、それとそっくりのものを他の人が使うようになる……。「サウンドデザイン」という言葉を、ぼくはそのように捉えたい……。
     *
長島先生は、というと……。
     *
 ぼくにとってのオーディオとは自分の世界の内側の延長線上で、自分と一体になった感じのものだと思うんです……。
 一方、デザインという言葉はあまりに手垢にまみれている。なにかというとデザインという言葉がつく。それに対して拒否反応を起こしている。「軽い」と言いたくなってしまう……。
 そんなふうに考えてくると、ぼくのオーディオは、「デザイン」という言葉では言いあらわすには、あまりにも重い……。
     *
88号のときは、まだステレオサウンドの編集者だった。
けれど、このころは、デザイン、さらにサウンドデザインという言葉について深く考えていなかった。

88号を読み返しても、「オーディオコンポーネントにおけるサウンドデザインとは」の答は得られない。

時間はこれまでと同じ、夜7時です。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 7月 29th, 2015
Cate: audio wednesday

第55回audio sharing例会のお知らせ(組合せのこと)

8月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

瀬川先生がステレオサウンド 56号で提示された予算30万円の組合せ。
KEFのModel 303、サンスイのAU-D607、パイオニアのPL30LにデンオンのDL103D。
これらのなかで、56号を読んだ時に聴いたことがあったのはDL103Dだけだった。

KEFの他のモデルは聴いていた。
サンスイのアンプも同じだった。
それでも瀬川先生の組合せの意図は充分伝わってきたし、
そこで鳴るであろう音も想像できた。

だからこそ、この組合せが印象に残っている。

一方、同じ予算30万円の組合せでも、ステレオサウンド 99号での別の人の組合せは、
読み返しても、そこで鳴ってくるであろう音がほとんど想像できなかった。

56号、99号、そこでの組合せについて費やされている文字の量は99号の方が多い。
99号の組合せで登場する機種のいくつかは聴いていた。
にも関わらず、伝わってくるものが、少なくとも私には稀薄だった。

56号の組合せと99号の組合せを比較して、どちらがいい音なのかについて語りたいわけではない。
組合せの記事として違いについて、あれこれ考えてしまう。

時間はこれまでと同じ、夜7時です。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 7月 23rd, 2015
Cate: audio wednesday

第55回audio sharing例会のお知らせ(組合せのこと)

8月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

組合せについて書くのは面白い。
ステレオサウンドに、それらの組合せが載った時にも面白いと感じていた。
いま読み返しても、やはり面白いと感じている。

もちろん同じように感じている面白さもあれば、当時は気づいていなかったか面白さもある。

そして、いまのオーディオ雑誌の組合せに面白さを感じなくなっている。

別項「オーディオ入門・考」の(その10)で、
瀬川先生による、予算約30万円の組合せのことについて書いた。
そういえばと、同じテーマで同じ予算の組合せが、ステレオサウンド 99号に載っている。

第二特集の「評論家10人が答える音のグレードアップ法40」の中で、
いろいろな音楽を楽しむためのオーディオシステムを予算30万円で、という質問があった。

この質問にふたつの組合せが答えられていた。
99号は1991年、56号は1980年。10年ほどの開きがあるわけで、物価も変動している。
いろいろな変化があったことはわかっている。
それでも……、と感じてしまう。
まったく印象に残らない組合せが、そこに提示されていた。

この記事を憶えていたのは、印象に残らないからであった。
つい最近もステレオサウンドの特集で「黄金の組合せ」とつけられていた。

昔の組合せといまの組合せが違うのは、
組合せをつくる人、編集者も組合せを楽しんでいるのか、というふうに思えてくる。

「楽しんでつくっている」と、いまの組合せをつくっている人、編集者からいわれるかもしれない。
そうだとしても、その楽しさが誌面から伝わってこない。

それはお前が読みとれていないだけだ、といわれればそうなのかもしれない。
けれど昔の組合せからは、いまも読みとれるものがある。
少なくとも「組合せ」として提示されるいろいろなものが変ってきている。

組合せとオーディオの想像力。
このあたりをテーマにして話していこうと考えている。

時間はこれまでと同じ、夜7時です。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 7月 7th, 2015
Cate: audio wednesday

第55回audio sharing例会のお知らせ

8月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

テーマはまだ決めていません。
時間はこれまでと同じ、夜7時です。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 6月 19th, 2015
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第54回audio sharing例会のお知らせ(日本のオーディオと平面振動板スピーカー)

7月のaudio sharing例会は、1日(水曜日)です。

テーマを何にしようかと迷っていた。
いくつか候補はあった。
その中で選んだのは、1970年代の終りごろから流行となっていった平面振動板スピーカーである。

いまモニタースピーカーについて書いている中で、エスプリ(ソニー)のAPM6を取り上げている。
いま改めてAPM6を見直していると、当時は気づかなかったことがいくつも出てくる。
当然といえば当然である。

APM6が登場したころ、私は18だった。いまは52。
あのころと同じ見方しかできなかったら、バカである。

平面振動板が流行りだしたころ、
日本のメーカーはすぐに流行に飛びつく、といった批判があった。
たしかにいくつものメーカーが平面振動板スピーカーを出してきた。

だが改めて、これらの平面振動板スピーカーを見直すと、
むしろ通常のコーン型、ドーム型を使ったスピーカーよりも、
ずっとメーカーならではの特色が出ている、といえる。

コーン型ユニットならば、
振動板の材質や頂角、カーヴドコーンかストレートコーンか、エッジの種類はなにか、
そういった細かな違いはある。

それでもコーン型ユニットの基本的構造はどのメーカーも同じである。
けれど平面振動板のスピーカーは違っていた。
表から見ているだけでは、どれも平面振動板であっても、
ユニットの裏側を見れば、コーン型ユニットよりも、構造の違いがはっきりとしている。

残念なことに日本のオーディオメーカーは平面振動板をやめてしまったといえる。
もしあと10年続いていたら……、といまごろおもっている。
遅すぎるのはわかっていても、
それでもあの時代の平面振動板スピーカーと日本のオーディオについては、
きちんと捉えなおし考え直す必要がある。

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Date: 6月 10th, 2015
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第54回audio sharing例会のお知らせ

7月のaudio sharing例会は、1日(水曜日)です。

テーマはまだ決めていません。
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Date: 6月 2nd, 2015
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第53回audio sharing例会のお知らせ(井上卓也氏を語る)

6月のaudio sharing例会は、3日(水曜日)です。

井上先生と最後に話したのは電話だった。
2000年の夏だった。
Macを購入されたということで、オーディオの話ではなくMacの話をしていた。

井上先生は、私がaudio sharingをつくっているのをご存知だった。
電話の最後に、「がんばっているそうじゃないか、がんばれよ」といわれたことを思い出す。

時間はこれまでと同じ、夜7時からです。
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Date: 5月 20th, 2015
Cate: audio wednesday

第53回audio sharing例会のお知らせ(井上卓也氏を語る)

6月のaudio sharing例会は、3日(水曜日)です。

「コンポーネントステレオの世界 ’76」にある岩崎先生の「オーディオの醍醐味はスピーカーにあり」。
ここにボザークのことが出てくる。
     *
 JBLとの結びつきは、こうして単なる思い出以上につながりの深さを感ずるわけですが、そのあとオーディオファンのみなさんの誰もがスピーカーに対して迷うのとまったく同じように、D130以外の他のスピーカーに気をとられたり、あこがれたりしたものです。
 たとえば、クラシックのコンサートに行ったときに、そこで聴く音というのはD130とまったくちがう音であり、そうした逆の音もどうしても欲しくなって、それを出せるスピーカーとして、ボザークがあると感じる、そうするとむしょうにボザークが欲しくなってしまう。そんなことを常に繰返しているわけです。
     *
同じアメリカのスピーカーメーカーでも、JBLとボザークは西と東である。
同じ国のスピーカーシステムとは思えぬほど、JBLとボザークは違うところをもつ。

JBLは岩崎先生だけでなく、菅野先生、瀬川先生も愛用されていた。
ボザークは井上先生だけだった。
3月に出た井上卓也 著作集の表紙も、だからボザークである。

とはいえ井上先生は、あれだけオーディオ機器を買いこまれていた人。
菅野先生が鳴らされていたJBLの4320は井上先生のところへいっている。
井上先生のオーディオの楽しみ方からすれば、
JBLが、もうひとつのメインスピーカーとして存在していても不思議ではない。

井上先生は低音再生を本格的にやろうとすれば、片チャンネルあたり15インチ口径ならば二本、
12インチ口径なら四本必要と発言されていた。
となるとJBLでは4350ということになる。

井上先生が慣らされていたボザークのB310Bは12インチ口径ウーファー四本であるのだから。

数年前にきいて知ったことがある。
井上先生は、別のリスニングルームには4350を鳴らされていた、ということだ。

時間はこれまでと同じ、夜7時からです。
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Date: 5月 19th, 2015
Cate: audio wednesday

第53回audio sharing例会のお知らせ(井上卓也氏を語る)

6月のaudio sharing例会は、3日(水曜日)です。

2003年にステレオサウンドから「マランツのすべて」が出た。
このムックに「私とマランツ」というページがあり、細谷信二さんが書かれている。
ここに井上先生のことが出てくる。
     *
マランツのアンプに対する憧憬は、より身近なものになり、同時にすぐにでも手に入れたい、と思うようになった。だが、当時でも、マランツ#7とModel 2の組合せは高価で、パワーアンプをModel 8Bにしても手が出ない。
「マランツ#7の本当の良さは、弦楽器の艶やかさと声の潤いにあるんだ。ただね、中古だからコンディションによっては音像がボケていたり、甘すぎる音の#7もあるよ。低音の締まりの良さや量感、パワーの噴け上がりだったら、#7Tの方が良いだろう」と言ってくれたのは井上さんだ。ぼくは、この言葉を信じた。
(中略)
ジャズともポップスともいえるヴォーカルをよく菊陽になり、マランツのソリッドステートアンプModel 15の中高域の硬さが気になってきた。そんな時に、また先輩の声が聞こえてきた。
「JBLのC34って、C40よりもきちんと低域のホーンロードが掛かっているシステムだろう。だから、プリアンプはソリッドステートでいいけど、パワーアンプは出力トランスをもっている管球式の方が、きっと制動の効いた良い中低音になるよ」と井上さん。
     *
細谷さんは、ダイナコのMarkIIIを入手されている。
まだまだマランツのModel 8BもModel 2も高価だったからだ。

私は、この細谷さんの文章を読んで、井上先生らしい、と思っていた。

時間はこれまでと同じ、夜7時からです。
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Date: 5月 18th, 2015
Cate: audio wednesday

第53回audio sharing例会のお知らせ(井上卓也氏を語る)

6月のaudio sharing例会は、3日(水曜日)です。

3月に井上先生の著作集がステレオサウンドから発売になった。
そのこともあってだろう、インターネットで井上先生のことが話題になっているのをみて、
井上先生のイメージは、こんなふうなのかと思った。

その中でひとつ気になったことがあった。
具体的には書かないが、肝心なところでの認識不足とでも言おうか、こまかなことであっても、
それとこれと混同してしまうと、井上先生が書かれていたことを正しく読んだことにはならない。

そういったことも含めて、井上先生のことを語っていく。

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Date: 5月 1st, 2015
Cate: audio wednesday

第52回audio sharing例会のお知らせ(続・五味康祐氏のこと、五味オーディオ教室のこと)

今月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。

ステレオサウンド 39号に掲載された瀬川先生による「天の聲」の書評からの引用だ。
     *
 五味康祐氏とお会いしたのは数えるほどに少ない。ずっと以前、本誌11号(69年夏号)のチューナーの取材で、本誌の試聴室で同席させて預いたが、殆んど口を利かず、部屋の隅で憮然とひとりだけ坐っておられた姿が印象的で、次は同じく16号(70年秋号)で六畳住まいの拙宅にお越し頂いたとき、わずかに言素をかわした、その程度である。どこか気難しい、というより怖い人、という印象が強くて、こちらから気楽に話しかけられない雰囲気になってしまう。しかしそれでいて私自身は、個人的には非常な親近感を抱いている。それはおそらく「西方の音」の中のレコードや音楽の話の書かれてある時代(LP初期)に、偶然のことにS氏という音楽評論家を通じて、ここに書かれてあるレコードの中の大半を、私も同じように貧しい暮しをしながら一心に聴いていたという共通の音楽体験を持っているからだと思う。ちなみにこのS氏というのは、「西方の音」にしばしば登場するS氏とは別人だがしかし「西方の音」のS氏や五味氏はよくご存知の筈だ。この人から私は、ティボー、コルトオ、ランドフスカを教えられ、あるいはLP初期のカザドウシュやフランチェスカフティを、マルセル・メイエルやモーリス・エヴィットを、ローラ・ボベスコやジャック・ジャンティを教えられた。これ以外にも「西方の音」に出てくるレコードの大半を私は一応は耳にしているし、その何枚かは持っている。そういう共通の体験が、会えば怖い五味氏に親近感を抱かせる。
     *
S氏という音楽評論家──。
盤鬼、西条卓夫氏のことで間違いないはずだ。

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Date: 4月 22nd, 2015
Cate: audio wednesday

第52回audio sharing例会のお知らせ(続・五味康祐氏のこと、五味オーディオ教室のこと)

5月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。

「五味オーディオ教室」をくり返し読んでは、
五味先生のオートグラフの音を想像していた。

ステレオサウンド 47号から、続オーディオ巡礼が始まった。
五味先生がオーディオマニアのところに行かれる。
けれど、誰かかが五味先生のところにうかがう記事はないのか、と思っていた。

ステレオサウンド 50号、旧製品のState of the Artで、
タンノイ・オートグラフが選定されている。
岡先生がオートグラフについて書かれている。
     *
 オートグラフを有名にしたのは、すくなくとも日本では五味康祐さんであろう。「西方の音」によれば五味さんのお宅にオートグラフが納まったのは六四年七月二十五日だという。それからのことは「西方の音」にくわしく書かれている。筆者がオートグラフに脱帽したのは、その五味さんのお宅できいたときだった。バランスのよさとか音の品位のたかさとか、いろいろあるが、一ばんびっくりしたのはローエンドに支えられた音楽のプレゼンスのよさとあざやかなパースペクティヴをもった見事な定位感だった。デュアル・コンセントリックと複雑で巨大なホーンシステムの生みだした見事な成果であろう。指向性の最適ポイントは一ヵ所しかない。その証拠に五味さんのお宅のソファはここが指定席ですというように一点だけ凹んでいた。そうまでしてきかせるオートグラフはたしかに名品であった。スペック云々などアホらしくなるような。
     *
岡先生の、この文章を読んで何度もうんうんと首肯いていた。
やっぱり、そういう音で五味先生のリスニングルームではオートグラフが鳴っているんだ、と。

時間はこれまでと同じ、夜7時からです。
場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 4月 2nd, 2015
Cate: audio wednesday

第52回audio sharing例会のお知らせ(続・五味康祐氏のこと、五味オーディオ教室のこと)

5月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。

昨晩のaudio sharingの例会のテーマは、五味先生のことだった。
来月のテーマも、昨晩の続きとして、五味康祐氏のこと、五味オーディオ教室のことがテーマとなる。

時間はこれまでと同じ、夜7時からです。
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Date: 3月 31st, 2015
Cate: audio wednesday

第51回audio sharing例会のお知らせ(五味康祐氏のこと、五味オーディオ教室のこと)

4月のaudio sharing例会は、1日(水曜日)です。

今日で三月も終る。
東京は桜が満開だ。

五味先生と桜で思い出すのは、きまってこの文章だ。
1972年発行の「ミセス」に載った「花の乱舞」を、毎年この時期に思い出す。
     *
 花といえば、往昔は梅を意味したが、今では「花はさくら樹、人は武士」のたとえ通り桜を指すようになっている。さくらといえば何はともあれ──私の知る限り──吉野の桜が一番だろう。一樹の、しだれた美しさを愛でるのなら京都近郊(北桑田郡)周山町にある常照皇寺の美観を忘れるわけにゆかないし、案外この寂かな名刹の境内に咲く桜の見事さを知らない人の多いのが残念だが、一般には、やはり吉野山の桜を日本一としていいようにおもう。
 ところで、その吉野の桜だが、満開のそれを漫然と眺めるのでは実は意味がない。衆知の通り吉野山の桜は、中ノ千本、奥ノ千本など、在る場所で咲く時期が多少異なるが、もっとも壮観なのは満開のときではなくて、それの散りぎわである。文字通り万朶のさくらが一陣の烈風にアッという間に散る。散った花の片々は吹雪のごとく渓谷に一たんはなだれ落ちるが、それは、再び龍巻に似た旋風に吹きあげられ、谷間の上空へ無数の花片を散らせて舞いあがる。何とも形容を絶する凄まじい勢いの、落花の群舞である。吉野の桜は「これはこれはとばかり花の吉野山」としか他に表現しようのない、全山コレ桜ばかりと思える時期があるが、そんな満開の花弁が、須臾にして春の強風に散るわけだ。散ったのが舞い落ちずに、龍巻となって山の方へ吹き返される──その壮観、その華麗──くどいようだが、落花のこの桜ふぶきを知らずに吉野山は語れない。さくらの散りぎわのいさぎよいことは観念として知られていようが、何千本という桜が同時に散るのを実際に目撃した人は、そう多くないだろう。──むろん、吉野山でも、こういう見事な花の散り際を眺められるのは年に一度だ。だいたい四月十五日前後に、中ノ千本付近にある旅亭で(それも渓谷に臨んだ部屋の窓ぎわにがん張って)烈風の吹いてくるのを待たねばならない。かなり忍耐力を要する花見になるが、興味のある人は、一度、泊まりがけで吉野に出向いて散る花の群舞をご覧になるとよい。
     *
40年以上前に五味先生がご覧になった落花の桜ふぶきは、いまも見れるのだろうか。

明日は、とにかく五味先生について話すだけである。

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