たおやか
瀬川先生の求められていた音を簡潔な言葉ひとことで表すと、
なんだろうと、ぼんやり考えていた。
こんなことを考えるのは無理なことだとわかっていても、
あえて、ぴったりの言葉さがしをやってみた。
洗練という言葉が好きだし、剥き出しの音は嫌いだ、と言われている。
だから「洗練」でもいいのだろうけど、これだけだと足りないものを感じる。
もっと適確で簡潔な言葉はないだろうかとずっと思っていた。
「たおやか」である。
私がイメージする瀬川先生の音を一言で表すなら、これである(いまのところ)。