Date: 2月 3rd, 2013
Cate: plus / unplus
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plus(その4)

新製品の試聴で、LP12にヴァルハラ・キットを取り付けたものと、
従来からのなしのものを比較試聴する機会もあった。

LP12のシンクロナスモーターを使っている。
AC電源は電源スイッチを介しただけでモーターへとつながっている。
これ以上なにも省略することのできないシンプルな構造でもある。

けれどシンクロナスモーターの回転を滑らかにするには、
正確なサインウェーヴをモーターの駆動エネルギーとすることがいいわけで、
そのためには発振器で正確な50Hz(もしくは60Hz)のサインウェーヴをつくり、
モーターを駆動するに必要なパワーまでアンプで増幅すればいいわけで、
同じことをトーレンスのTD125は行っていた。

LP12用のヴァルハラ・キットは、そのための基板であり、
LP12内部に取り付けることでシンクロナスモーターを、より滑らかに(つまり振動も少なくなる)回転させる。

試聴室でのヴァルハラ・キットのあり・なしの音の差は歴然だった。
はっきりとヴァルハラ・キットがあったほうが、すーっと音楽の姿を見えてくるような感じがある。
ヴァルハラ・キットなしの、従来のLP12だと、
ヴァルハラ・キットありのLP12を聴くまでは魅力的な音だったのに、とたんに色褪て聴こえてしまう。

電気仕掛けが加わり、それがいい方向に作用した好例である。
けれど、これには続きがある。

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