Date: 11月 24th, 2012
Cate: アナログディスク再生
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私にとってアナログディスク再生とは(デザインのこと・その4)

別項「使いこなしのこと」のところで、
SMEの3012-Rに見合うターンテーブル選びであれこれ迷ったことを書いている。

ガラードの401、301も候補として考えていた。
でも3012-Rはロングアームで、そうなるとプレーヤーキャビネットは、それなりの大きさになる。
するとどうにも3012-Rにしても301、401にしても単体で眺めているときに感じたデザインの良さが、
色褪せてしまう。

401と3012-R(301と3012-R)の組合せを、
プレーヤーシステムとしてうまくまとめあげることが、当時の私にはなかった。

いまなら、当時よりはずっとうまくまとめる自信はある。
あるけれど、それでもプレーヤーシステムとして優れたデザインでまとめられるかというと、
実際の使用面でのいくつかの問題をどう解消するかを含めて、満足できる答を見つけてはいない。

あのころはプレーヤーキャビネットの自作記事も、オーディオ雑誌には載っていた。
オーディオマニアの訪問記でもガラードが登場することはあって、
どんなキャビネットにおさめられているのかを見る機会もあった。
ステレオサウンド 48号でのアナログプレーヤーのブラインドテストにガラード301が登場している。
トーンアームはフィデリティ・リサーチのFR66S。

ロングアームだから、この組合せは、3012-Rとのターンテーブル選びのときに実物を見てみたい、
と思っていたら、あっさり見ることができた。
ステレオサウンドで働いていたおかげである。

丁寧につくられていたキャビネットだった。
それでも全体として、プレーヤーシステムとしてのまとまりに満足できなかった。
それに大きい。個人的にどうしても許せない大きさになってしまうことが、
ガラードを結局選ばなかったいちばんの理由である。

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