電源に関する疑問(その1)
チョークことについて、すこしふれたので、つづけて電源について書いていこうと思う。
チョークを採用した電源には、コンデンサーインプット方式とチョークインプット方式がある。
簡単に説明すると、コンデンサーインプット方式は、
整流回路(整流管、整流ダイオードで構成される)のすぐあとに平滑用のコンデンサーがあり、
そのあとにチョークが直列に挿入される。
チョークインプットは、整流回路のすぐあとにチョークが直列にはいり、その出力にコンデンサーがある。
つまりチョークに入る位置が異るともいえるし、最初にはいるコンデンサーの位置が異るともいえる。
どちらがオーディオ用として優れているかといえば、チョークインプット方式だと思う。
電圧波形を見るかぎり、コンデンサーの容量が充分にあれば、リップルはほぼ抑えられる。
けれど、電圧波形ではなく、電流波形をみると、
チョークを使った電源でも、コンデンサーインプット方式とチョークインプット方式では、
大きな違いがある。電流供給能力が高く要求されるパワーアンプにおいては、
チョークインプット方式に分があるいえる。