Digital Integration(その3)
ラジオ技術に載っていた基板の左半分は、信号処理を行なうFPGA(Field Programable Gate Array)と、
左端に、小さく8つ並んでいるD級アンプが、主だった回路である。
電源回路は、FPGA用に、実験用の外部電源を採用し、D級アンプ部には、単三の乾電池を一本のみ使用。
信号処理のFPGAは、専用のLSIを開発することで、より高性能化するとともに、消費電力もかなり抑えられる。
信号処理部、アンプ部もふくめ、すべて乾電池で動作させることが可能となる。
乾電池で動作といっても、それほど長時間の使用は無理なのでは、と思われる方もおられるだろう。
私もそう思っていたが話をきくと、アンプ部の単三の乾電池は、ほぼ丸一日音を出しつづけていたにもかかわらず、
へたった様子がまったくなかった。
これで、デジタルスピーカーから出てくる音が、蚊の鳴くような、か細い、小さな音量では話にならないが、音量の点でも、目の前にあった、見た目は貧弱なスピーカーは、きちんと鳴っていた。