Date: 9月 17th, 2012
Cate: Noise Control/Noise Design
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Noise Control/Noise Designという手法(その35)

マッキントッシュのアンプにおけるツマミの変化は、
以前、この項で書いている、電気モノから電子モノへの変化と一致していると私はみる。

ノイズそのものが視覚的に捉えることができれば、
マッキントッシュのアンプにおける古いツマミの時代のアンプのノイズと、
新しいツマミになってからのアンプのノイズの質(たち)の違いがわかろうが、
実際にはまだそういう測定技術はない。
なので感覚的な表現になってしまうが、古いツマミのマッキントッシュのアンプのノイズは、
まず新しいツマミになってからのアンプのノイズよりも、粒子が大きい。
しかも、その粒子のマテリアルも違っているように感じる。
古いツマミの方が、より硬い気がする。
この「かたい」は、堅い、固い、とよりも硬いという感じを、私は受ける。
粒子の大きさが違い、しかもマテリアルも違うということは、
たとえ同じノイズ量だとしても、聴感上は古いツマミのアンプの方が多く感じるだろう。

それに、実際には新しいツマミになってからのほうがノイズも減ってきているので、
よけいに聴感上のS/N比は、ツマミの古い新しいで、ずいぶんと違う。

古いツマミのマッキントッシュのアンプ、
そのなかでもMC2300のノイズは、ノイズ総量の質量に手応えのある重さがあるような気もする。
この手応えのある質量感をもつノイズの存在が、
MC2300を電気モノと表現したくなるところへと、私のなかではつながっている。

このノイズのことひとつにしても、マッキントッシュのアンプは、ツマミの変化とともにあきらかに変化している、
ではなく向上している。
アンプの進歩としては確かなものではある。
けれど、この項の(その32)にも書いているように、MC2300とMC2600、どちらを選ぶかとなると、
心情的にはMC2300へと大きく傾く。

ふだん聴感上のS/N比は重要だと何度も書いていながらも、
はっきりとMC2600の方がアンプとして高性能であることは認めながらも、
自分で使うアンプとして選ぶのであればMC2300であり、
なぜなのか、について考えていくことが、この項にも深く関係していくような気がする。

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