Date: 8月 6th, 2009
Cate: 組合せ
Tags:

妄想組合せの楽しみ(その18)

DB1の回路図を見ていて気がついたのは、JBLのコントロールアンプSG520も、
+電源ではなく、−電源を採用していたということだ。
SG520は、−21Vの電圧がアンプ部にかかっている。

トランジスターには、NPN型とPNP型がある。
SG520もDB1も、PNP型トランジスターを主として使っている。
SG520のフォノイコライザーはわずか3石しか使っていないが、すべてPNP型である。
トーンコントロールを含むラインアンプは、6石使用(つまり6段構成)。うち4石がPNP型である。
SG520はオシレーターを内蔵しているが、この回路に使われているのもPNP型である。

SG520と似た回路構成のEMTのフォノイコライザーアンプ155stのイコライザー部は、
やはり3石構成だが、こちらはNPN型のみ使用で、+電源となっている。

+電源のみがいいのか、SG520、DB1+DB2のような−電源のみがいいのか、
それとも±2電源が優れているのかは、簡単に結論が出せることではない。

ひとつの要素だけでアンプ音が決定されるわけではないのは重々承知しているが、
それでもSG520とDB1+DB2が、−電源のみであることは、単なる偶然ではないような気がしてならない。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]