Date: 5月 1st, 2012
Cate: Digital Integration
Tags:

Digital Integration(デジタルについて・その7)

CD(Compact Disc)はフィリップスによる名称であり、
CDに規格が統一される前、メーカー各社から発表されていたいくつもの規格のディスクのことを、
DAD(Digital Audio Disc)と呼んでいた。

1982年のCD登場から30年後のいまになって考えているのは、
フィリップスによる名称には、digitalの文字はないこと、である。

カセットテープのオリジネーターであるフィリップスだから、
コンパクトカセットテープのディスク版ということでのコンパクトディスク(Compact Disc)なのは、
誰でも気がつくことで、私もそう理解していた。

CDはフィリップスとソニーによる規格である。
もしCDが日本のメーカーだけによってつくられた規格であったとしたら、
間違いなく名称のどこかにdigitalの文字が入っていた、と思う。
DADのままだったり、Digital Compact Disc(略してDCD)とかなどである。

なぜ、フィリップスはDigital Discということを名称で謳わなかったのだろうか。
深い意味はなかったのかもしれない。
名称にはなくても、CDのロゴにはDIGITAL AUDIOの文字があるからだ。
それでも、digitalを使わなかったことは、いまになって考えると意味深長な名称だと思う。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]