妄想組合せの楽しみ(その17)
DBシステムズの最初の輸入元は、R.F.エンタープライゼスだった。
その後、1970年代にタンノイ、SME、オルトフォン、
それにマークレビンソンのLNP2のサンプルを最初に輸入したシュリロ貿易に勤務されていたHさんが独立されて、
取り扱われるようになった。
DBシステムズのために会社をつくったような印象を、受けた。
Hさんは、DBシステムズの音、コントロールアンプのモジュール思想に、心底惚れての、行動だったように思う。
DB1本体は、機能をほとんど省略した構成だが、同サイズのDB5が用意され、
トーンコントロール機能、モード切替も備えている。
DB5のモード切替は、ステレオ/モノーラルだけでなく、L−R信号、−(L+R)信号も取り出せる。
DB5も、DB1同様、ディスクリート構成。ただし上記信号を取り出す回路のみオペアンプを使っている。
型番は忘れてしまったが、やはり同寸法のチャンネルデバイダー、
それにMC型カートリッジ用ヘッドアンプDB4が用意されていたことからわかるように、
シャーシーそのものをモジュールとみなす設計思想だった。
外部電源は、すべてに、DB2が共通で使える。
つまりDB1、DB4、チャンネルデバイダーすべて、±2電源ではなく、−電源のみ、ということだ。