妄想組合せの楽しみ(その48・余談)
暑い暑い夏だけは、ユニゾンリサーチのP70ではなく、
コードのCPM2800も用意して……ということを書いておきながら、
こんなことを書くのも矛盾するような気もしなくはないが、
それでもひとつの暑い夏の、音楽の聴き方のひとつとして実践しているのは、
あえて熱い音楽を、熱い音で、しかもエアコンを止めた部屋で聴く、というのは、いかがだろうか。
こんな聴き方を何時間もやれ、というのではなく、1枚もしくは2枚、すこし大きめの音量が出せるのであれば、
できる範囲内で大きな音を出して、熱い魂の持主の音楽家のディスクをかける。
具体的にはパブロ・カザルス(チェロよりも指揮したもの)、
アルゼンチンのハーモニカ奏者のユーゴ・ディアス(同姓同名のバンドネオン奏者もいるのでご注意)、
そのユーゴ・ディアスと同じアルゼンチンのアストル・ピアソラ、
彼らのディスクを聴く。聴き終わるころには汗をかいているかもしれない。
クーラーという文明の利器があるのに、汗をかきながら音楽を聴くという自由もオーディオにはある。