Date: 8月 29th, 2011
Cate: アナログディスク再生
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私にとってアナログディスク再生とは(その35)

UHQR(Ultra High Quality Record)は、
ビクターがテスト用レコードとして考えられるかぎりの高精度を追求したディスクだった、と記憶している。

オーディオラボが78回転盤の「ザ・ダイアログ」に、
マーク・レヴィンソンが45回転のディスクに、この高精度のディスクUHQRを採用した理由のひとつは、
反りとはほぼ無縁の精度の高さを誇っていたことがある、と思う。

レコードの回転数が増せばそれだけ線速度が増す。
アナログディスクは角速度一定だから、レコード外周と内周では線速度が異ることもあって、外周の方が音がいい。
最内周では再生条件はより厳しくなり、
それだけにアナログプレーヤーの微調整はいかに最内周の音をきちんと再生できるか、がポイントになってくる。

45回転といえば、高城重躬氏が担当されているFM番組で、
ストラヴィンスキーの「春の祭典」(だったはず)を回転数を間違えて45回転で再生したのを放送してしまった、
と何かに書かれていたのを思い出す。
いつの話だったのかはもう記憶にないが、
ストラヴィンスキーの音楽(レコード)がまだ珍しい存在だったころのようで、
番組を聴いていた人からの、回転数が違っていた、という指摘はまったくなかっただけでなく、
むしろ迫力ある音が聴けて、好評だった、と(そういう内容だったと記憶している)。

それだけレコードの回転数が増すことの、オーディオ的愉悦はたしかにある。

だからグラシェラ・スサーナの45回転盤を手に入れた。
そして1985年、ケイト・ブッシュの”Hounds of Love”からは、
いくつかの12インチ・シングルが輸入盤で入ってきた。

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