井上卓也氏のこと(その22)
いまも言われているようだが、音場重視・音像重視がある。
古くからのオーディオマニアは音像重視のひとが多く、
比較的若い世代は音場重視だったりするようなことも、言われている。
井上先生が、1987年ごろからくり返し言われていたのは、
「音場は、文字通り、音の鳴っている場、音楽が演奏されている空間であって、
その空間・場がきちんが再現されなければ、
その空間に存在する音像がまともに再現できるわけがないだろう。」という主旨のことだ。
私なりに言いかえれば、音場「感」重視、音像「感」重視はあっても、音場重視、音像重視はあり得ない話なのだ。