真空管アンプの存在(その35)

昔からのオーディオマニアは、マランツやマッキントッシュ、QUADを見たり聴いたり、
実際に自分のモノとして使われた方も少なくないだろう。

#7やC22、22などを見慣れた目からすると、「遅れたきたガレージメーカー」の真空管アンプをみると、
私みたいに、ついつい細かいことを言いたくなる人もおられるだろう。

私にとって、真空管アンプの手本、見本は全盛時代の真空管アンプであり、
伊藤喜多男先生のアンプである。

1977年ごろの無線と実験に載ったシーメンスEdの固定バイアスのプッシュプルアンプ、
サウンドボーイに、詳細がカラーページで紹介されたEL34のプッシュプルアンプ、
そしてコントロールアンプのRA1501、
これらの記事を穴が開くほどじっくり見て読んできた者からすると、
遅れてきたガレージメーカーのアンプは、詰めが甘いと感じてしまう。

ヒーターに関してもそうだ。
半導体アンプには存在しない、このヒーターの処理をどうするかは、ひじょうに重要なことである。
ヒーター(フィラメント)こそ、真空管の源と言えるのに、
信号回路に直接的でないためか、安易に処理してしまっている印象がつよい。

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