Date: 4月 29th, 2025
Cate: ケーブル
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結線というテーマ(その14)

数は少ないものの、以前から同軸タイプのスピーカーケーブルがある。
おそらくモガミが最初に製品化したはずだ。
1980年代には日立電線からLC-OFCを採用した同軸スピーカーケーブルがあった。

いまもモガミには同軸スピーカーケーブルが数種出ているし、
ドイツのゴッサムからも出ている。

同軸スピーカーケーブルを使う場合、芯線をプラス、シールド線をマイナス側として使うのが、
一般的というか、ほとんどそのはずだ。

ステレオサウンドの試聴室には、日立電線のLC-OFCのモノがあった。
硬く径も太かったので、取り回しはやや面倒だったし、
この頃のステレオサウンドのメインのオーディオ評論家のあいだでは、
LC-OFCのケーブルは全般的に不評だった。
まして同軸スピーカーケーブルとなると、使う人は井上先生だけだった。

その井上先生も、常に使われているわけではなかった。
いくつかの条件が重なっていく過程で、日立電線の同軸スピーカーケーブルにしよう、と言われる。

最初は芯線をプラス、シールド線をマイナス側として接続する。
この状態で、システム全体を追い込んでいくと、接続を変えるように言われる。

芯線をマイナス、シールド線をプラス側として使う接続である。

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