モバイルバッテリーという電源(その26)
充電式、乾電池含めて、昔からバッテリーが電源としては理想とは言われている。
実際に充電式バッテリーを採用したアンプは、
日本製にも海外製にもいくつか登場してきている。
自作アンプでは、無線と実験の金田明彦氏のアンプも、
1980年代から乾電池を電源に採用している。
メリットは確かに多い。けれどメリットだけのものは、この世には存在しない。
バッテリーのデメリットは消耗することだが、それだけだろうか。
音質面でのデメリットはないのだろうか。
考えるに、電流変動の大きなアンプやその他の電子機器への供給は、
デメリットが生じやすいのではないのか。
電流変動が小さい、つまり消費電力の変動があまりない機器への供給の方が、
バッテリーの音質的なメリットは活きてくるはずだ。
バッテリーは化学反応だから、
タイプによっては負荷となる機器の消費電力の変動への対応が追従できないこともあるかもしれない。
この辺のことは、自分で何らかの方法で試してみたいことだが、
どういう結果が得られるにしても、
バッテリーを全面的に採用することで、電源に起因する事柄全てが解決するわけではない。