終の組合せ(その6)
(その5)まで書いてきて、ふと思い出したのがJBLのB460だ。
1982年に登場したB460は、その型番が示すように43cm口径のウーファー、
2245Hを搭載したサブウーファーである。
エンクロージュアはバスレフ型の横置きのスタイル。
ウーファーが取りつけられているバッフルは垂直だが、
このバッフル面は一段奥にあり、ウーファーの右側は傾斜している。
サランネットを取りつけた状態でも傾斜したスタイルで、
瀬川先生の提唱されていたエンクロージュアに似ている。
しかもB460のバスレフポートは三つ。
瀬川先生が「華麗なる4ウェイシステムの音世界」で提唱されているのも、
バスレフポートは三つである。
瀬川先生の案ではバスレフポートはフロントバッフルに縦に並んでいるのに対し、
B460ではエンクロージュアのサイドに縦に並んでいる。
このB460を思い出しながら、
こういうスタイルのエンクロージュアは、やっぱりいい感じだな、と思っているところだ。