Date: 4月 13th, 2023
Cate: 老い
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老いとオーディオ(とステレオサウンド・石岡瑛子氏の発言)

スイングジャーナルが休刊を発表した時に引用したことを、くり返したい。

スイングジャーナル 1979年1月号に新春特別座談会として、
「ジャズを撮る」というタイトルで、石岡瑛子氏、操上和美氏、内藤忠行氏、武市好古氏の座談会で、
石岡瑛子氏の発言である。
     *
スイングジャーナルは自身で発想の転換を時代の波の中でやっていかなければならない。ゴリゴリのジャズ・ファン以外にもアピールする魅力を持たなければ表現がいつか時代から離れていってしまうでしょう。ジャズというフィールドを10年も20年も前のジャズの概念できめつけているのね。今の若い人たちの間で、ビジュアルなものに対する嗅覚、視覚といったものがすごい勢いで発達している今日、そういう人にとって、今のジャズ雑誌はそれ程ラディカルなものではありません。スイングジャーナルという雑誌の中で映像表現者が果せる力って大きいと想うし、時代から言って必要なパワーなのですね。時代の波の中で、読者に先端的なものを示し、常に問題提起を続ける。それを読者が敏感に感じとってキャッチ・ボールを続けるうちに、誌面はもっとビビッドなものになり得るんじゃないですか。
     *
スイングジャーナルとレコード芸術、
ジャズとクラシックという違いがあるのはわかっていて引用している。

1 Comment

  1. Hiroshi NoguchiHiroshi Noguchi  
    4月 15th, 2023
    REPLY))

  2. いつもながらよく適切なネタを見つけていらっしゃると感心して筆をとりました。

    女房にとって、尊敬する大先輩というので展覧会につれていかれて感動しました。少し古い言葉で女性は男性の4倍うまくやらなければ認められない!と米国の女性政治家が言った時代に、それを見事に達成した石岡女史。仰っていることは時代とジャンルを超えた真理だと共感します。
    丁度長年愛用してきた555esdが読み取り誤作動を起こすようになって、いよいよだめかと思っています。ウェッブでは修理法が載っていて、なるほどとは思うもののもうこれは出来ないなあとおもうこの日頃でもあります。

    1F

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