終のスピーカーがやって来る(その1)
あと何年生きていられるのか、
いいかえれば、あと何年、音楽を聴いていられるのか。
いまのところは健康といえる。
あと二十年くらいは大丈夫かな、と根拠なく、そうおもっているわけだが、
いつぽっくり逝くかもしれない。
何が私にとっての「終のスピーカー」となるのか。
明日、ぽっくり逝ったとしたら、いま鳴らしているタンノイのコーネッタがそうなるわけだ。
それはそれでいい。
コーネッタが終のスピーカーとなったのか……、と死の間際でそうおもうだけだ。
それでも鳴らしてみたいスピーカーが、やはりある。
まだはっきりしたことはあえて書かないが、11月中旬にあるスピーカーがやって来る。
このスピーカーこそが、私にとっての「終のスピーカー」になる。