Date: 6月 30th, 2022
Cate: ジャーナリズム, ステレオサウンド,
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オーディオの殿堂(その2)

殿堂入りしていないだろうな、と予想していたとおり、
やっぱり入っていなかったのが、BOSEの901である。

このユニークなスピーカーシステムが入っていない。
なんとも寂しい感じがしてしまう。

BOSEの901は、シリーズを重ねるごとに良くなっていた。
私はすべてのシリーズを聴いてきたわけではないが、
それでも私が聴いた範囲でもシリーズが新しくなるたびに、音の品位は良くなっていった。

901の最初のころは、音の品位という点では難もあったようだが、
それはずいぶん昔のことであり、
私がステレオサウンドを辞めてから登場した901WBは、なかなかの出来である。

残念なことに901WBの音は聴いているものの、
井上先生が鳴らされた音を聴いているわけではない。

井上先生が鳴らされる901の音は、いまも思い出せる。
以前書いているように、マッキントッシュのMC275で鳴らしたこともある。

使用ユニットがフルレンジだけ、間接放射型ともいえる構成ゆえ、
901をゲテモノ扱いする人が少なからずいるし、
マニア心をくすぐられないこともあるとは思う。

そういう人は、901がきちんと鳴った音を聴いていないのだろう。

1 Comment

  1. Hiroshi NoguchiHiroshi Noguchi  
    7月 3rd, 2022
    REPLY))

  2. このぶろぐを拝見してリストを眺めました。ご意見に賛同致します。
    ボーズ博士のスピーカー理論はその後に大きな影響を与えたと思います。大入力に対しての耐久力が持ち前のように言われましたが、小生の覚えている80年代中頃でも901は別格だったように思います。その後ボーズ社は今日に至るまでテマとコストを掛けずに一定の品質の音をかなでるシステムを提供してきたと思います。オーディオマニアのスタンスとは相容れないのかも知れませんが、その特異性と革新性を考えると落とすべきでは無いと思います。歴史を見れば彼の考えたことはノイキャンや空間のコントロールを含めて時代の流れを先取りしていたのは明らかでしょうから。

    1F

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