Date: 5月 30th, 2022
Cate: トランス, フルレンジユニット
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シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(パワーアンプは真空管で・その18)

バイワイヤリングのスピーカーシステムがある。
スピーカーケーブルが二組あれば、バイワイヤリングで接続するけれど、
一組しかなければ、まずは上下どちらかの端子に接いで聴くことになる。

下側(ウーファー側)に接続するのか、
上側(トゥイーター側)に接続するのか。

これは人によって、違う。
私の感覚では、まずはウーファー側に接続した音を聴いた上で、
トゥイーター側の音を聴き、どちらにするのか判断するわけだが、
人によっては、トゥイーター側にまず接続して──、だったりする。

バイワイヤリングのスピーカーシステムをシングルワイヤリングで鳴らすさい、
どちらを優先するのか。
こういうところでも、その人の音の聴き方がなんとなく感じられるわけなのだが、
直列型ネットワークを採用すると、
この選択は、もっとはっきりした音の違いとなって出てくる。

バイワイヤリングのスピーカーの場合、
スピーカーケーブルを二組用意できれば、
どちらを優先するのか、という問題はなくなるけれど、
直列型ネットワークの場合は、そうはいかない。

ウーファーとトゥイーターが直列に接続されているわけだから、
ウーファーを上側(プラス側)にしてトゥイーターを下側(アース側)にするのか、
その逆にするのか。

パワーアンプが完全なバランス出力なのであれば、
ここでの音の差はかなり小さくなるのだろうが、
大半のパワーアンプはアンバランス出力なのだから、
直列型ネットワーク使用におけるウーファーとトゥイーターの接続の順番は、
あとまわしにせず、最初に試聴して決めておくべきことといえる。

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