オーディオにおける「かっこいい」とは(その6)
facebookページの「岩崎千明/ジャズ・オーディオ」。
岩崎先生の試聴風景の写真とか、その他を頻繁に更新していたころ、
「昔のオーディオ評論家はかっこよかった」というツイートがもらったことがある。
私と同世代の男性からだった。
(その5)へのTadanoさんのコメント。
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私が思うカッコイイはこれですと見せてくれたのは宮崎さんの管理するfacebookの岩崎千明のページでした。彼女自身の言うところ、「この時代はイケメンぞろい。というかイケメンしかいない。私が言いたいのは生き様を含めてのカッコイイ。その道に打ち込んでいたり、情熱を感じる、そういう目に見えない大切な心の部分が、滲み出しているかということ。これは求めていないけれど、茶道や剣道などと同じように、音の道を行く人であれば更になお。」
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世代も性別も違っても、やはり岩崎先生をいまもかっこいいと思う人たちがいる。
私の友人もそう思っているし、
あの時代、岩崎先生と一緒に仕事をしてきたオーディオ関係者の人たちも、
岩崎先生のことをそう思っている。
岩崎先生だけではない。
あの時代、みんなそうだった。
いまはどうだろう……。
こんなこと書きたくないのだが、
ステレオサウンド 221号のステレオサウンド・グランプリの選考委員の集合写真、
オーディオアクセサリー 184号の特集で掲載されている写真、
それからステレオサウンドの最近の試聴風景の写真、
かっこいいとは到底思えない。
オーディオ雑誌だけではない。
オーディオマニアのなかには、自身のことをオーディオオタクという人もいる。
さらには略して、オーオタ(オーヲタ)という人までいる。
オーディオをかっこいいと思っていないからなのだろう。
それにしても、である。
なぜ、自信をもってオーディオマニア、レコード演奏家、オーディオファイル、
そういえないのだろうか。