SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その22)
SAEのMark 2500にはマークレビンソンのLNP2が、
私にとってのベストの組合せなのだろうが、
現実は違うわけで、いまのところメリディアンの218をダイレクトに接続している。
今年になって、
ふと思い立ってQAUDの405の相棒となっているAGIの511と組み合わせてみた。
この511はブラックパネルで、
RFエンタープライゼスの輸入品ではない。
並行輸入品である。
それでも、私にとってのAGIの511の音といえば、
このブラックパネルの音である。
以前書いているので詳細は省くが、
私が聴いた511の音は、ブラックパネルの511であって、
瀬川先生によれば、初期の511の音が聴けるのは、
並行輸入のブラックパネルの511だ、ということだった。
511の初期モデル、ブラックパネルの511に使われているOPアンプは、
一般的なFET入力型ではない。
全段トランジスターによる構成である。
511の改良モデルは、FET入力のOPアンプへの変更が主である。
アンプとしての特性は優秀になっているし、
音的にも現代的になっているともいえるが、
それでも初期の511の、音楽の表情のコントラストのはっきりとした音は、
FETが使われていないことによるものだ、と私は思っている。
そんな私の耳には、
やはりFETを使っていないMark 2500との相性も悪くないように聴こえる。