レンミンカイネン組曲
シベリウスのレンミンカイネン組曲。
いま、誰の演奏が高く評価されているのだろうか。
ほとんど、というか、まったく知らない。
私にとってのレンミンカイネン組曲は、
ユッカ=ペッカ・サラステ/トロント交響楽団による演奏でストップしたままだ。
菅野先生のところで、このディスクを初めて知って、初めて聴いた。
驚いた。
スピーカーから、こういう表情でシベリウスが響いてくるとは、
まったく想像できていなかったからだ。
オーケストラもトロントならば、録音場所もトロントである。
なのに北欧とは、こんな感じなのか、と錯覚できるほどに、
フィンランディアによる録音は素晴らしい。
今日、ふと思い出して、またTIDALで検索したところ、
MQA(44.1kHz)で配信されている。
こんな時間なので、ヘッドフォンで聴いていたけれど、
スピーカーで、しかも大きな音で聴いてこそだ。
それでも思うのは、ピストニックモーションを追求しただけのスピーカーからは、
絶対に、あの日、菅野先生のリスニングルームで響いていたシベリウスは再現できないこと。