SAE Mark 2500がやって来る(2500と現代アンプのこと・その4)
もちろんすべての製品が、二倍から三倍なのではなく、
たとえばSAECのトーンアームのWE407に関しては、
あえて当時の価格、現在の価格は書かないが、約二十倍である。
二〜三倍というのはひとつの目安であって、
それでもなんとなくの感覚でしかないが、
二〜三倍というのは、なんとなくしっくりくる。
SAEのMark 2500は、いまでは1,300,000円から2,000,000円くらいとなるのか。
この価格帯は、ステレオサウンドのパワーアンプのベストバイの価格帯、
100万円以上200万円未満と一致する。
では、217号で、どんなパワーアンプが選ばれているかというと、
ウエスギのU·BROS120R(1,180,000円)、U·BROS300AHPS(1,280,000円)、
アキュフェーズのA75(1,200,000円)、オーロラサウンドのPADA300B(1,600,000円)、
CHORDのULTIMA 5(1,700,000円)、ソウリューションの311(1,850,000円)、
マッキントッシュのMC462(1,200,000円)、フューズメーションのMA1500(1,600,000円)、
アキュフェーズのP7300(1,200,000円)、TADのTAD-M1000(1,350,000円)、
コンステレーションオーディオのStereo 1.0(1,900,000円)、
パスのX350.8(1,900,000円)などがある。
ここまでが写真とコメント付きで紹介されていて、
これら以外に、あと八機種ベストバイとして選ばれている。
こうやって眺めてみると、
1,900,000円クラスとなると、同価格帯とはいえ、ランクが一つ上だな、と感じる。
それから真空管アンプが四機種あるのも、少し意外に感じる。
このへんを省いていくと、Mark 2500クラスの、現代のパワーアンプということでは、
アキュフェーズのP7300、マッキントッシュのMC462、TADのTAD-M1000あたりだろう。
これら三機種のパワーアンプとMark 2500を直接比較すれば、
時代が四十年違うわけで、その差ははっきりとあるはずだ。
歴然とした差があって当然であり、それほど違いが感じられないということにもしなれば、
それは、なにか(どこか)で間違っている、ということになる。