SAE Mark 2500がやって来る(2500と現代アンプのこと・その2)
四十年前のアンプ技術と現代のアンプ技術。
差があって当然であって、その差とは、いわゆる進歩といえる。
四十年間のアンプ技術進歩。
いろいろありすぎる。
一つ一つ取り上げていったら、項を別にしてもなかなか終りそうにないくらいにある。
それでも大きなことを挙げるとすれば、
D級アンプの進歩とスイッチング電源の進歩である。
それから面実装部品の多用である。
SAEのMark 2500は、そのいずれも採用していない。
四十年前のアンプのなかにも、D級アンプはあったし、スイッチング電源のアンプもあった。
だから、そういうアンプとの比較はできる。
別項で触れているAliExpressを検索すれば、
五万円で購入できるパワーアンプは、まあまあある。
それにMark 2500を五万円ほどで手に入れたとはいえ、
手を加えるのが前提の五万円であるから、
手を加えるのに必要な部品の費用を、まず五万円に足さなければならない。
それから私の手間賃をどう加算するのか。
どこか業者に頼めば、そこそこの技術料を請求されるだろう。
けれど、自分でやれば、時間はとられるものの、現金が減っていくわけではない。
とはいえ、自分の技術料をまったく考慮しないのも、なんだかずるい気もする。
部品代には数万円かかる。
面倒なので、部品代と同じだけの技術料とすると、
Mark 2500は十万円を超えることになる。
十数万円のパワーアンプ。
それも日本のオーディオ店で取り扱っていることにこだわらず、
海外からのインターネット通販も含めれば、面白い比較ができるように思うが、
実際に、それらの製品を聴いているわけではないので、妄想でしかない。