SAE Mark 2500がやって来る(2500とM6000のこと・その5)
SAEのMark 2500とラックスのM6000は同じ価格といっていい。
日本市場では、為替相場の変動でMark 2500が数万円高かった時期もあったが、
同じ価格だった時期もある。
SAEはアメリカ製、ラックスは日本製。
当時の為替相場や関税などを考慮すると、
海外製品は割高といわれていた時代である。
この時代は、
輸入元によっては1ドルあたり500円以上で換算したような値づけのモノもあった、ときいている。
Mark 2500とM6000、投入されている物量からいえば、
あきらかにM6000のほうが上である。
ラックスの製品でいえば、M4000とMark 2500が内容的には同クラスとなろうか。
前回、マッキントッシュのMC2300をM6000は意識している、と書いた。
MC2300とMark 2500は、といえば、あきらかにMark 2500はアメリカの新世代のアンプである。
内部の造りを比較して、そういえる。
Mark 2500はメインテナンスがしやすい。
表現をかえれば、手を加えやすい。
もし、いまM6000を手に入れたとしよう。
積極的に手を加えるかといえば、おそらくやらないだろう。
内部に関しては写真でしか見ていないが、やりにくそうだし、
50kgを超える重量からして、体力も必要となるし、場所もそれなりにとる。
Mark 2500は増幅回路は3ブロックに分れている。
電圧増幅部、ドライバー部、出力段である。
そしてヒートシンクも、M6000のような豪華なモノではなく、
アルミ板をコの字に曲げただけのモノだ。