Date: 7月 10th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(2500とM6000のこと・その2)

国産300Wパワーアンプ、アキュフェーズのM60、ラックスのM6000、サンスイのBA5000、
このなかで、完全な自然空冷はM6000である。

BA5000は空冷ファンを搭載している。
M60はファン無しだが、使用状況に応じて、リアパネルにファンが後付けできる。

M6000は、これら二機種とは比較にならないほど物量投入型のヒートシンクをもつ。
リアパネル全体を占めるM6000のヒートシンクは、チムニー型である。

取り外してみたわけではないが、このヒートシンク単体でもけっこうな重量があるはずだ。
この重量級のヒートシンクが、二基リアパネルに取り付けられているため、
入出力端子が、M6000の場合、別のところに設けられている。

M4000もM6000と同様、チムニー型のヒートシンクで、リアパネルにM6000と同じに配置されている。
けれど、出力が少ないこともあって、ヒートシンクのサイズも小さい。
そのおかげで、左右のヒートシンクの間の隙間が多少ある。

ここに入出力端子がある。
けれど、写真をみるかぎり、太めのスピーカーケーブルは使えない。

この時代の平均的な太さの平行二芯ケーブルぐらいだろう。
それであっても、スピーカー端子に挿し込むのは、指の太い人だと苦労するかもしれない。

M6000の入出力端子はどこに設けられているかというと、アンプ上部である。
M6000のウッドケースは上1/3ほどが取り外せるようになっている。

アンプ上部の中央のフロントパネル裏側に入力端子、その後方にスピーカー端子が並ぶ。
M6000も太いケーブルの使用は難しいはずだ。

M6000の取り外せるウッドケースの裏側も、表面と同じに仕上げられている。

300W+300Wの出力で自然空冷を実現するための大型のチムニー型ヒートシンク。
そのために、横幅が57cmもあるアンプなのに、
リアパネルに入出力端子を設ける余地がない。

JBLのプリメインアンプSA600の入力端子は、
リアパネルではなく底部に設けられている。

SA600は軽いアンプだから、ケーブルを接続して元の状態に戻すのもたやすい。
けれど、M6000は50kgを超える大型アンプだから、
もし底部に入出力端子があったら、たいへんな作業になる。

リアパネルもダメ、底部もダメとなると、アンプ上部しかない。

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