Date: 7月 9th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(2500とM6000のこと・その1)

SAEのMark 2500と同時期に、300W出力のパワーアンプは、
日本のメーカーからも出ていた。

よく知られるところではアキュフェーズのM60がある。
それからラックスのM6000、サンスイのBA5000である。

M60はモノーラル仕様で、ステレオ仕様のMark 2500とはもともとからして規模が違う。
ステレオ仕様として、Mark 2500と比較したいのはM6000である。

BA5000に関しては知っているというぐらいで、実機をみたこともない。
まわりに聴いたことがあるという人もいない。

M6000もその点に関しては、BA5000と似たような感じではある。
実機はみたことがある。
オーディオ店で見ている。

といっても、音は聴いているのかといえば、
まったく聴いていないわけではないが、じっくり聴いたわけでもないから、
聴いていないのと同じじゃないか、といわれれば反論しようがない。

それでもM6000の印象は、BA5000よりもはるかに強い。
M6000は300W+300Wで、弟分としてM4000(180W+180W)、M2000(120W+120W)がある。

1976年当時の価格は、M2000が225,000円、M4000が350,000円に対し、
M6000は650,000円とランク的にも一段上であった。

価格だけではない。
外形寸法/重量においてもだ。
M2000はW48.3×H17.5×D29.5cm/18.0kg、M4000はW48.3×H17.5×D39.0cm/30.0kg。
Mark 2500は規模的にはM4000と同じといえる。

M6000はW57.0×H22.0×D42.5cm/52.0kgと、
マッキントッシュのMC2300と同等であり、サンスイのBA5000もこれに近い。

M6000は、19インチのラックに収まらない規模である。
けれど、写真でみるかぎり、うまくまとめられているおかげもあって、
さほど大きくは感じられない。
写真で見るだけならば、M4000もM6000も横幅は同じだと思ってしまう。

でも実機をみると、
それもオーディオ店で、比較対象となるパワーアンプがあったりすると、
家庭用のアンプとしての枠を超えていることを実感することになる。

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