SAE Mark 2500がやって来る(2500と2600の関係・その3)
Mark 2500の出力段にかかる電圧は95V、
Mark 2600は105Vである。
パワートランジスターとヒートシンクは、振動源と音叉の関係に近い。
トランジスターを流れる電流で振動を発生する。
この振動がヒートシンクのフィンに伝わっていく。
だからパワーアンプ(ヒートシンクのつくり、取り付け方)によっては、
パワーアンプの出力に抵抗負荷を接ぐ、入力信号をいれ、ヒートシンクに耳を近づければ、
音楽が、かなり盛大に聞こえてくることもある。
その聞こえ方も、アンプの構造によって違ってくる。
それゆえにヒートシンクの扱いは、パワーアンプの音質を大きく左右するともいえる。
このことを、高校生の私は知らなかった。
このことを知ったうえで、2500と2600を比較すると、
トランジスターにかかる電圧が若干高くなったことでトランジスターの振動は、
多少ではあるだろうが、2500の95Vのときよりも増えているはずだ。
振動源であるパワートランジスター。
その振動が変化するということは、ヒートシンク(音叉)との関係にも変化がある。
2500と2600の筐体構造は共通である。
ヒートシンクも写真でみるかぎりは共通している。
パワートランジスターとヒートシンクの振動源と音叉の関係を理解したうえで、
2500と2600の音の違いを考えれば、このへんが影響してのことのはず、といえる。