Date: 6月 21st, 2021
Cate: Noise Control/Noise Design
Tags:

CR方法(その22)

ファン付きのパワーアンプの場合、
アンプのACの極性を合せるだけではなく、
ACモーターのファンであれば、ここのところのACの極性も合わせる必要がある。

ファンのACの極性を変えるだけで、どれだけ音が変化するのか、
と疑問に思われるかもしれないが、ACモーターのファン付きアンプをもっているならば、
試してみるのがてっとり早い。

アンプのACの極性と同じ音の変化をする。
極性があっていれば、音場はきれいにひろがる。

ジェームズ・ボンジョルノはこのことに昔から気づいていたようで、
SUMOのアンプはアンプのACの極性をあわせれば、ファンの極性も合うようになっている。

井上先生が、ボンジョルノに、ACファンの極性について訊ねられている。
ボンジョルノはわかっている、といわれていた。

そのことを聞いてはいたけれど、自分のThe Goldで確認してみた。
確かに合っていた。

けれど、アンプ・エンジニアのみながみな、そのことに気づいているわけではない。

このことでわかるのは、ファンの問題点は、その動作音、振動だけではない、ということ。
ファンはないほうがいい。

それでもファンがあって、
強制空冷することで可能になるコンストラクションがあるのも事実だ。

それでもファンを止めた音を一度聴いてみると、
なんとかファンの影響を抑えられないか、とあれこれ考えることになる。

The Goldで、一度試したことがある。
真夏には到底できない実験なのだが、気温が低ければ、
そして聴く時間が短ければ、やれない実験ではない。

それでも試すのであれば、最悪アンプを壊すことになるから、
十分すぎる注意が必要になる。

ファンを止めた音、
これがThe Goldのほんとうの音(実力)なのか、とただただ驚いた。

それでもThe Goldを使っていたころは、
どうすればファンの影響を少しでも小さくできるのか。
よくわかっていたわけではない。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]