Date: 2月 27th, 2021
Cate: Noise Control/Noise Design
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CR方法(その14)

コイルの性質には、いくつかある。

まず挙げたいのがレンツの法則と呼ばれているもので、コイルは、電流の変化を安定化する働きをもつ。
それまで無信号状態のところに信号が流れようとすると、それを流させまいと働くし、
反対に信号が流れていて、信号がなくなる、もしくは減ろうとすると、流しつづけようとする。
この現象は、中学か高校の授業で習っているはず。

つまり定常状態を保とうと働く。
このとき何が起こっているかというと、コイルからパルスが発生している。

音楽信号はおよそ定常状態とはいえない。
つねに激しく変動している信号なのだから、
コイルからはけっこうなパルスが発生していることだろう。
このパルスは、ある種のノイズでもあり、CR方法はこのパルスに対して有効なのだろう。

いまのところ、私自身もCR方法をあれこれいろんなところで試している段階で、
スピーカーユニットにおいて、どこまで細かく値を調整してみる、ということはまだやっていない。

いまのところはコイルの直流抵抗を測ってのコイルと抵抗の値決めである。
この点である。
なぜ、コイルの直流抵抗の値をそのままコンデンサー(pF)、抵抗(Ω)の値になるのか。

これは目安だと考えているが、それにしても不思議である。

小山雅章氏によるCZ回路は発明といえばそうなのだが、
むしろ発見といったほうがいい。

発見なのだから、小山雅章氏も理論的に照明されているわけだ。
だからこそ、CR方法を試した人は、私の周りだけとはいえ、みな不思議がる。
私もその一人だ。

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