Date: 2月 27th, 2021
Cate: Noise Control/Noise Design
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CR方法(その13)

私が試している(実践している)のは、再生系のみだが、
CR方法はまちがいなくマイクロフォンにも効果がある(はずだ)。

ダイナミック型のマイクロフォンはもちろんだが、
コンデンサー型においても、
その電源のトランスの一次側、二次側巻線に対してだけでなく、
真空管式であれば、ヒーター用の巻線にも行える。

どこかのレーベルが、同じマイクロフォンでCR方法をしていない録音、
している録音を比較できるディスクを出してくれれば、
CR方法を試してみようと思う人も増えてくるだろう。

CR方法は確かに効果がある。
けれど、CR方法だけでオーディオの問題点がすべて解決できるわけではない。

もう十年くらい前になるだろうか、
ケーブルでオーディオの悩みの90%は解決する──、
そんなことを謳っていたウェブサイトがあった。

こういう人は、CR方法でオーディオの悩みの90%は解決する──、
とかいったりするだろうが、オーディオはそういうものではない。
それでも、ケーブルよりも安価に試せるCR方法に関心をもってほしい。

CR方法は、いったいどう作用しているのか。
誰にもわかっていない、ということしかいえない。

おそらくだが、コイルの発生するノイズに対して有効なのだろう。
ネットワークのコイル(ウーファー用)にCR方法をやってみたことがある。

以前書いているので詳細は省くが、やはり効果はあった。
スピーカーユニットに対しておこなうのと同じ方向の音の変化である。

ネットワークのコイルに効果があるのか。
それまで試してきたのはトランスにしてもボイスコイルにしても、
コイルの中心に磁性体がある。

ネットワークのコイルは空芯。
鉄芯入りならば同じように効果があると思えるのだが、空芯ではどうなのか。
結果は上に書いたように同じである。

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