好きという感情の表現(その7)
昨晩は音楽好きの人たちとの新年会だった。
こういう状況下だから、五人だけで、個人の広いリスニングルームでの新年会だった。
大きなスクリーンに、
モロッコ、インドの音楽フェスティヴァルを、
現地に行って録画したものが映し出されていた。
そこに、リスニングルームの主が踊っているシーンがあった。
楽しそう、というより心底楽しんでいる様子が映し出されていたのを見ていて、
音楽に限らず、何かが好き、ということは、こういうことなのか、と改めて思っていた。
気づかれている方もいると思うが、
(その2)で触れているAさんは、
10月のaudio wednesdayでDJをやってくれた赤塚りえ子さんである。
リスニングルームの主も赤塚さんである。
赤塚さんが好きなものについて語っている表情は、
見習わねばと思うけれど、マネできないな、とも思ってしまう。
そして、私はほんとうに音楽が好きなのか、オーディオが好きなのか、といったことまで、
つい考えてしまう。
そんなことを考えてしまうこと自体が、
赤塚さんのようにストレートに好きという感情を表現できないところにつながっている──、
そう思いながらも、もっと単純に捉えてしまえればいいのに──、
とまた別の方向へと考え込んでしまう。
私のことはどうでもいいのだが、
これまで知り合うことのできたオーディオ好き、音楽好きの人、
つまり男性で、赤塚さんのような人がいたか、とふり返っても、
誰一人として思い浮んでこない。
そういう人と出会ったことがないから、この項を書き始めたわけだし、
書いていて、またひとつ思い出したことがある。