Date: 8月 22nd, 2020
Cate: ロングラン(ロングライフ)
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定番(その8)

企業にとっての定番と、
ユーザーから見ての定番は同じなのだろうか。

定番といえる製品は、その企業(ブランド)の、いわば顔といえるモノ、
そして、時代が変っても売れ続けるモノであろう。

たとえばJBLにとっての定番といえば、どれになるのか。
オーディオマニアからみれば、LE8Tだったり、D130、375といったスピーカーユニット、
パラゴン、オリンパス、ハーツフィールドといった家具的雰囲気をもつスピーカーシステム、
4320、4343、4350といったスタジオモニターシリーズあたりを思い浮べるのは、
50より上の世代だろう。

でも、ここに挙げたモデルは、ほんとうに定番といえるのか。
いえるのは、スピーカーユニットぐらいである。

LE8TにしてもD130にしても、ほかのユニットもながいこと現行製品だった。
つまりは売れ続けていたわけだ。

4343はたしかに、ペアで百万円をこえるスピーカーシステムとしては驚異的な本数が売れている。
それでも4343は、1976年秋ごろに登場し、1982年頃には4344になっている。

そうやって考えてみると、4312こそが定番なのかもしれない。
4310の時代も含めれば、そうとうにながい。

とはいえ4312になっからは、4310(4311)のスタイルを大きく変えてしまった。
それでも流れを受け継ぐモノとはいえる面もある。

JBLというブランドの定番だからこそ、
JBLは70周年記念モデルに4312を選んだ、ともいえる。

それでも……、と思うところも残る。
4310(4311)は、上下逆転のユニットレイアウトとともに、
30cm口径のウーファーはアンプとのあいだには、ネットワークが存在しない。
表からは見えないものの、この特徴こそが4310(4311)といえたのだが、
70周年記念モデル以降、ウーファーにローパスフィルターが入るようになった。

この変更点は、スピーカーシステムとしての完成度という点からではなく、
あくまでも定番といえるかどうか、という視点で捉えるならば、違う、と思ってしまう。

JBLの現在の定番となると、Control 1ではないだろうか。

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