コーネッタとケイト・ブッシュの相性(その1)
コーネッタを鳴らして、その音の何にもっとも驚いているかといえば、
ケイト・ブッシュに関して、である。
先月のaudio wednesdayでもケイト・ブッシュをかけた。
昨晩のaudio wednesdayでも、やはりかけた。
どちらも2018年リマスターでMQAである。
ケイト・ブッシュのディスクは、自分のシステムだけでなく、
ステレオサウンドの試聴室でも何度も鳴らしていたし、
ほかの人のシステムで、少なからぬ回数聴いている。
ケイト・ブッシュを聴き尽くした、とは思っていない。
それでも、かなり聴いてきたし、どんなふうに鳴るのかも、ある程度は想像がつく。
それでもコーネッタで聴くケイト・ブッシュは、前回も今回も意外だった。
ケイト・ブッシュのディスクを最初に鳴らすのであれば、
そういうことがあるのもわからないではない。
けれど、ケイト・ブッシュの前に、聴きなれたディスクを何枚も鳴らしている。
それだけ鳴らしていれば、ケイト・ブッシュがどう鳴ってくるのかは、かなり予測できる。
にも関らず、今回もコーネッタで聴いていて驚いたとともに、発見があった。
フロントショートホーン付きのスピーカーは、独自のプレゼンスを持つ傾向がある。
すべてのフロントショートホーン付きのスピーカーを聴いているわけではないが、
フロントショートホーンなしのスピーカーでは聴けない独自の臨場感がある。
この独自の臨場感は、コーネッタに感じている。
しかも私の場合、意外にもケイト・ブッシュでいちばん感じている。